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【名前】ロイ・マスタング 【出典】鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST 【種族】人間(錬金術師) 【性別】男性 【声優】三木眞一郎 【年齢】物語開始当初は29歳途中で30歳になった 【外見】黒髪のショートヘアに、キレ目から覗く黒目が特徴 【性格】いい加減な性格に見えるが、実際には狡猾さと強い意志を併せ持つ人物 【口調】 【備考】 錬金術師としての能力は二つ名の通り、焔(炎)である。錬金術により燃焼物を生成(用意)、その周辺の酸素濃度を調節し、そこへ空気中の塵を導火線代わりに利用して発火布などの点火源からの火種を送り込むことで炎を起こす。基本的には、発火布でできた手袋をはめた状態で指を擦り合わせること(この時指パッチンのような音がでるが、これは空気中の物質が錬金術で化学反応を起こす際の音で、厳密には指を鳴らしているわけではない)で摩擦による点火を行う。イシュヴァール戦を経て炎の強さを自在に調節できるようになり、本気を出せば人体を一瞬にして灰も残さず燃やす火力を発揮することや、街一区画を丸ごと巻き込む範囲に放つこともできる。一方で、空気中の塵を利用して遠距離に点火源を飛ばす性質上、強い湿気に弱いため(水そのものは水素と酸素に分解して点火できるため、あくまで「強い湿気」に弱い)雨天時や水場では着火できず、しっかりとした点火源が存在しないと術を行使できない。このことからホークアイに「雨の日は無能」と言われ、作品の内外でネタやジョークとしてよく登場する。 以下、アニメキャラ・バトルロワイアルIFにおけるネタバレを含む + 開示する ロイ・マスタングの本ロワにおける動向 初登場話 008 無能力者 死亡話 175 激情の赤い焔 登場話数 16話 スタンス 対主催 現在状況 死亡 キャラとの関係(最新話時点) キャラ名 関係 呼び方 解説 初遭遇話 エドワード・エルリック 元世界の仲間 キング・ブラッドレイ 100 正義執行 セリム・ブラッドレイ 122 ここがいわゆる正念場 エンヴィー 敵対 023 涙の先に ゾルフ・J・キンブリー 敵対 069 消せない罪 佐天涙子 友好 008 無能力者 小泉花陽 友好 041 悲しみの息の根を止めて 白井黒子 友好 041 悲しみの息の根を止めて イギー 警戒→友好 069 消せない罪 ウェイブ 警戒→友好 069 消せない罪 高坂穂乃果 069 消せない罪 天城雪子 友好 69話で誤殺してしまう 069 消せない罪 ペット・ショップ 敵対 069 消せない罪 後藤 敵対 076 Wave Live! セリュー・ユビキタス 085 ツキアカリのミチシルベ 島村卯月 098 正義の戦士たちよ立ち上がり悪を倒せ 由比ヶ浜結衣 098 正義の戦士たちよ立ち上がり悪を倒せ アカメ 友好 122 ここがいわゆる正念場 雪ノ下雪乃 友好 122 ここがいわゆる正念場 泉新一 友好 122 ここがいわゆる正念場 本田未央 友好 122 ここがいわゆる正念場 狡噛慎也 友好 122 ここがいわゆる正念場 タスク 友好 128 Inevitabilis 空条承太郎 友好 128 Puella in somnio 田村玲子 友好 161 それでも彼女は守りたかったんだ エスデス 敵対 171 地獄の門は開かれた 踏破地域 B-8/発電所→B-7/346プロ→B-7/東→B-6→C-6→C-5→D-4→D-5→???→D-5→D-6/駅近辺→C-7・西→C-7→B-5→D-6→D-7 A B C D E F G H1■■■■■■■■2■■■■■■■■3■■■■■■■■4■■■□■■■■5■□□□■■■■6■□□□■■■■7■□□□■■■■8■□■■■■■■
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あ行の本編用語集 【愛情合体ッ!天元突破グレンラガン!!】 【アニメ史上最も不幸な主人公】 【アニロワ2ndにおけるあだ名一覧】 【アニロワ2ndにおける対主催】 【アニロワ2ndにおけるデバイスの法則】 【アニロワ2ndにおけるマーダー】 【アニロワ2ndにおける恋愛模様】 【アニロワの聖職者は外道】 【アニロワ2ndの五大特色】 【1ルルーシュ】 【イリヤスフィール・フォン・アインツベルンに捧ぐ】 【ヴァッシュ】 【鬱ンデレ】 【王】 【王様チーム】 【愛情合体ッ!天元突破グレンラガン!!】 ヴィラル(旦那)とシャマル(嫁)の二人の愛により生まれた愛の結晶 本来は螺旋因子を持たない獣人と守護騎士である二人 初めは互いに騙し利用し合う関係であったが、共に協力し戦う内にその思いは変化していく 主人や仲間を亡くした悲しみから、一時は自殺しようとしたシャマルだがヴィラルの説得により共に『明日』を目指す事を決意する だが先の戦いで再会した機動六課の仲間クロスミラージュにヴィラルへの愛はただの逃避でしかないと言われてしまう その迷いも後の決戦でヴィラルがバオウ・ザケルガの直撃から庇った行動が自分の想いが"愛"であると確信させた そしてシャマルの愛の告白がヴィラルの心に届き、ついにヴィラルは真なる螺旋力"天元突破"へと覚醒させたのだ 「立場も存在意義も、愛のためなら全てをかなぐり捨てる! 無限の敵が阻もうと! この愛ある限り明日へと目指す! 天も次元も突破して! 掴んで見せる二人の道を!」 「「愛 情 合 体 ッ !天元突破グレンラガン!!」」 「オレを」 「私たちを」 「「誰だと思ってやがる!」」 愛こそ至高、愛こそ天下 【アニメ史上最も不幸な主人公】 Dボゥイのこと。 原作において、家族と敵対し、結果殺害。30分以上戦えばラダムの本能に飲まれる。変身するほど肉体崩壊。 それに対処しようとブラスター化すれば今度は記憶が失われていくという悲惨さは、数あるアニメの中でも印象強い。 本ロワでもその不幸っぷりは健在で、ゆーちゃんを守りきれずシンヤに引き離されるわ、 ライバルであり大切な家族でもあったシンヤをワケの分からない理由で殺人狂ラッドに嬲り殺されるわで、 自身もラッドの思惑通りにシンヤ殺害の口車に乗せられてブチのめされ瀕死の重体、 さらには自分を助けてくれた舞衣がシンヤのラダム蟲にとりつかれ、それを追う彼自身は内臓ボロボロ。 そしてさらにさらに不幸は続き、ゆーちゃんは様々なストレスや自己嫌悪から自暴自棄になり黒い太陽で暴走、 Dボゥイは身体強化を図って麻薬に手を出すこととなった。 これ以上不幸になるのかと哀れまれ続けているところに、ついにとどめとばかりに肉体崩壊がスタートする。 なんかとゆーちゃんに出会って助け出すものの、今度はラッドを内に宿すブレブレモードのかがみと遭遇。 かがみを助け出そうとするも無理を重ね続けた体は限界に来ており、 必死の抵抗むなしく「ラッド」の手によってついにその長き不幸人生に終止符を打つこととなった。 かつてはアニ2の主人公と言われていたが、中盤あたりから本来の不幸っぷりを大いに発揮してくれたDボゥイ。 せめてもの救いは、彼の知らないところでではあるが、ゆーちゃんも舞衣も正気を取り戻していることだろうか。 ……それにしても二つも恋愛フラグを立てておきながら、まったく気付かないとはどこぞのギャルゲ主人公の如しである。 【アニロワ2ndにおけるあだ名一覧】 アニロワ2ndでは、状況に応じて各々のキャラにあだ名が付けられることが多い。 なのでひとりで複数のあだ名を持っているキャラもいるし、状況が変わると新しいあだ名がつくこともある。 感想雑談、あるいは毒吐きスレなどではむしろ本名よりもあだ名で呼ばれることが普通になっているキャラもいる。 以下、左からよく使われるあだ名一覧(個人調べ)。でも一番左にあってもほとんど使われないキャラもいたり…… スバル・ナカジマ:ネコミミスバル ティアナ・ランスター:闇メイド、サスペリア シャマル:嫁 ラッド・ルッソ:テッカマンキラー チェスワフ・メイエル:名探偵チェス君 衛宮士郎:士郎www イリヤスフィール・フォン・アインツベルン:ロリブルマ 間桐慎二:ワカメ ギルガメッシュ:我様、ギル様、変態王、慢心王、金ぴか、乞食王、裸王 言峰綺礼:ことみ、外道神父 ルルーシュ・ランペルージ:もやし、デバガメ、童貞、もぐされ ジェレミア・ゴットバルト:オレンジ ロイ・マスタング:悪魔軍人、無能大佐 カミナ:アニキ ヴィラル:公務王、旦那 ビシャス:死神 柊かがみ:かがみん、不死身、ラッドみん 小早川ゆたか:ゆーちゃん、第一期ヒロイン 東方不敗:師匠、東方腐敗 ビクトリーム:V様 リュシータ・トエル・ウル・ラピュタ:くすくすシータ、どぐされ王女 鴇羽舞衣:真衣、魔衣、第二期ヒロイン、カワイソスクイーン 藤乃静留:会長 結城奈緒:貧乏籤 菫川ねねね:ねねね姐さん ヴァッシュ・ザ・スタンピード:人間台風、厄病神 ニコラス・D・ウルフウッド:ニコ兄、外道牧師、鬱ンデレ Dボゥイ:Dさん、不幸王、カワイソスキング、フラグ一級建築士 相羽シンヤ:ブラコン チミルフ:チミフル、地味ルフ、かませ 【アニロワ2ndにおける対主催】 マーダーよりもマーダーらしい存在が多い。 正確には対主催同士で協力体制をしくような対主催が少ない。 もしくは、一部壊滅した関係で自分だけ(または同行者やコマと)で対主催を掲げている者が多いとも言える。 また、高遠が希望の船を作ったせいで、さらに希望となる対主催組が減る事に……。 さらには手段を選ばない、いわゆる「危険対主催」「マーダー対主催」がかなり多く、 純粋なる正義感でマーダーを倒した対主催は現状では5人に満たない。 そのためか、マーダーをなぶり殺しにする対主催という珍しい現象もいくつか発生した。 明智とねねね組が現時点の希望です……ハイ ↑と、初期から中期まではよく言われていたのだが……。 明智組のその後は【対主催スーパー情報特化タイム】を参照。 最近、ようやく対主催の中でも大きなチーム(明智と清麿を中心とした繋がり)が出来たので一安心……とはいかなかったり。 あとは、明智組や王様チームのように、ものすごく偏るときは偏る。情報とか攻撃力が。 【アニロワ2ndにおけるデバイスの法則】 ○総じて苦労人 アニロワ内では碌な目にあわない(空気化、支給先が外道)デバイスがもともと多くいのだが、 彼らは存在感が増すと同時になぜか苦労人化するのである。 今存在感を発揮しているデバイスといえば、マッハキャリバーとクロスミラージュ。 この二つは使い主が規格外(いろいろな意味で)のために、今後当分の間は頑張らざるを得ないのだ。 ○発言数が他のデバイスと反比例する 序盤ではもともとのデバイスの性格もあり、マッハキャリバーはよく喋りクロスミラージュは寡黙だった。 しかしティアナが不甲斐なかったりカミナが頭悪かったりで、中盤以降クロミラの発言数が増加。 そのタイミングでなぜかマッハキャリバーが喋らなかった(マーダーの手に渡ったせいもあるが)ため、 発言数は反比例するの法則ができた。 しかしこの法則は双方ともに苦労人化した今後はどうなるか不明である。 【アニロワ2ndにおけるマーダー】 改心率が高い、というか主催の意向に沿って動く人間が少ない。 2ndの参加者は我が強くて自分のやりたいようにやる人間が多いので、 ゲームに乗るというより自分の意思がゲームとたまたま合ってるからマーダーという奴が多く、 状況や思考に合わせて自分の立場を変えてしまうことも起こりやすいのだ。 ただし、あくまで自分の意思に沿っているだけなので、「危険対主催」になる場合も少なくない。 また、マーダーとして残っても、自分の意思を優先して職務放棄する連中もいる(某夫妻とか)。 あと上のような状況なので、それでもマーダーとして動く奴には躊躇がない。 そのためいわゆるマーダー無双が起こりやすい。 【アニロワ2ndにおける恋愛模様】 現状において、ほとんどの組が思いを確認する、あるいは再会を祝した直後に少なくとも一人が死亡するというジンクスが形成されつつある。 アイザック&ミリア:再会直後にアイザック食われる。 クレア&はやて:「好き。大好き」「俺もだ。愛してる」→PSYボルテッカアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!! シンヤ&ゆたか:生き延びたシンヤはじめてゆたかの名前を呼ぶ→直後に脳天ズガン。 高遠&ティアナ:お互いに憎からず思っているのを確かめる→ポン刀でスッパリ。 今後気になるのは公務王夫妻とDボゥイ・ゆーちゃん・舞衣の三角関係などだろうか。 果たして彼らの行く末が悲惨なものか幸福なものかは神のみぞ知る。 【アニロワの聖職者は外道】 神父やら牧師やらが外道なのはアニロワ1stからの伝統 1stの時点では【神父は外道】だったが、2ndにおいて牧師までが外道だったためランクアップを果たした どんな外道?扇動してマーダー量産しようとしたり、子供の死体を囮にして爆弾投げ込んだりする外道ですが何か? あ、神父と牧師は全くの別物なので注意。 関連に【言峰綺礼の説教】、【ニコ兄のイライラ】もどうぞ。 【アニロワ2ndの五大特色】 その名の通り、アニロワ2ndの特色5つ。売りともいえるかもしれない。 1、変化球 →【変化球】参照。 2、螺旋力 主催者のロワ開催目的として、発現するのは必然ともいえる特殊能力。要は火事場の馬鹿力。 気合い次第で魔法だって使えるし、一般人でも超人に勝てるし、ロボだって動かせるようになるのだ! 3、恋愛 カップルが多いこと。三角関係入れて現在までに7組誕生しており、邪道や男女コンビを入れれば2桁に上る。 この特徴を決定づけたのはどっかのバカップルと新婚夫婦なのだが、まあいい。 【アニロワ2ndにおける恋愛模様】を参照すればわかるように、割と死亡フラグ。 どっかの新婚夫婦はそれを跳ねのけ、それどころか不幸が起こるたびに自分たちのフラグを強化しているのだが、まあいい。 4、ビッグスケール →【ビッグスケール】参照。はっちゃけすぎだぞ書き手さんたち(褒め言葉)。 5、裸 何か知らんがやたらと裸になる連中が多いこと。下着状態を含めればその数はこちらも2桁に上る。 海や川で服が濡れた奴から、血をかぶって着替える奴、戦いの余波で服が消えた奴、脱がされた奴まで実に様々。 【1ルルーシュ】 (いち・るるーしゅ)と読む。 ルルーシュ・ランルページはとても頭のキれる男だが、体が貧弱という弱点がある。 ちょっと山道を歩いただけで息切れをするというシーンの情けなさは哀愁を誘う。 で、アニロワの感想雑談スレでもその弱さは度々話題のなり、「運動神経抜群の泉こなたより弱いんじゃね?」とネタにされる。 そこで生まれたのがこの『単位1ルルーシュ』。つまり「ルルーシュ何人分の強さ?」という意味。 「こなた=10ルルーシュ、相羽シンヤ=100ルルーシュ以上、東方不敗=測定不能」などなど。 はいはいルルーシュ逃げてルルーシュ逃げて。 【イリヤスフィール・フォン・アインツベルンに捧ぐ】 あの作家が長い沈黙を破りついに帰ってきた! 舞台は港に面した奇妙な町。1人の女がそこで出会った者達との交流をひたすら綴る。 人口知能、俳優、人造生命体、イルカ、通り魔、エリート刑事、殺人狂、命知らずの男、天才中学生、病弱な少女……。 彼らとの関係は? 家族? 恋仲? 赤の他人? それとも? そして彼女が勝利の鍵と口にする『ヴァシュタールの惨劇』とは!? 日米独伊を又にかけるちょっぴり可笑しなファンタジー。 しかし読者は知っている。 結末は必ずハッピーエンド間違いなし、ということを! 文芸界の鬼才、菫川ねねねが送る最新作……乞うご期待。 【ヴァッシュ】 アニロワ2ndにおける人間台風。もしくは歩く死亡フラグ建築士。 彼と出会った人間は80%以上の確率で死に至る、人を救うとか言いつつ凄まじい空気っぷりで助けられない等の伝説を作った。 さらに、「あの」クアットロに騙されたり、会長(藤乃静留)にいいように使われたりする。 参加者が半分になった時点で、彼のことを知っているのが会長だけなのに生存していたあたりが恐ろしい。 その後は東方不敗、ラッド、我様などそうそうたる顔ぶれが並んだ乱戦状態の映画館で一人不殺を貫かんと健闘した。 が、やっぱり士郎とイリヤが死亡。疫病神対決ではこちらに軍配が上がったようだ。 そして今度は怪獣大戦争に巻き込まれ、一度は投げ出したもののスパイクの教えでなんか色々振っ切ってしまった。 その挙句、銃を捨てて単身特攻、当たり前だが負けて地下に落下。 ニコ兄のイライラが伝染したかの如く殴り合いになったが、そのおかげで落ち着いて自分らしさを取り戻せたようである。 改心フラグがたった外道神父とウルフウッドに復讐に来たかがみの争いを止めるべく対峙するも、 しかしシータたちの乱入でウルフウッドを庇って戦うことになり、楽勝だと思っていたらかがみの『王の財宝』にやられ、 更に本性を現したシータの「禁止エリア殺法」で殺されかけ、AAで対処しようとしたら刺さっていた剣のせいで力をためられず、 結局そのままロボットのレーザーで薙ぎ払われて死亡してしまった。 彼が死んだためにウルフウッドは外道になる覚悟完了してしまうなど、本当に最後の最後まで報われなかったヴァッシュ。 愛と平和を重んじる心が極めてロワに不似合いだったとはいえ、無念の結末である。彼の冥福を祈ろう。 ちなみに彼の巻き込み型死亡フラグの被害者は、死者スレによると11人。 ……トップマーダーもびっくりの人間台風っぷりである。 【鬱ンデレ】 見たまま鬱+ツンデレの略。我らがニコ兄が躁鬱の果てにツンデレ化した状態のこと。 死後からのロワ参加や、子どもばかり殺害、ヴァッシュと遭遇&死別を経験し完全に不貞腐れる。 ロワ内での彼の遍歴は【ニコ兄のイライラ】を参照。 怪獣大決戦や盟友との殴り合い。さらには盟友を失ったことで、傷心状態の彼は図書館へ安息を求める。 失血、疲労、眠気、悲しみ、イライラ、躁鬱に付け加えて聖杯の泥の相乗効果で精神が完全に磨耗。 同時刻に図書館を訪れた大グレン団を尾行しながら見えない敵と戦ったり、長椅子相手にロマンスしたり、 まさに八面六臂の脳内大活躍を遂げたニコ兄だったが、螺旋界認識転移システムを相手にまさかの苦戦。 螺旋力覚醒状態ならば望みの場所へ転移できる便利アイテムも、未覚醒の彼には宝の持ち腐れ。 タバコ、パニッシャーと物欲を求めた彼が、最終的に漏らした本音がヴァッシュとの再会。 それが叶わなかったとき、誰もいない孤立した空間で虚空に向かってウルフウッドは言い訳を始める。 その哀愁を帯びた背中はあまりにも可愛そうで、母性本能を思わずくすぐられる読み手が続出。 『べ、別にヴァッシュに会いたいなんて思ってないんだからっ ワイはタバコが欲しいだけなんだから、悲しんでるなんて誤解しないでよねっ』 誰に聞かれてもいないのに、自分に言い訳し続ける彼の言葉を意訳するとこうなる。 頑張れ僕らのニコ兄! 負けるな僕らのニコ兄! 鬱ンデレ可愛いよ鬱ンデレ。 【王】 アニロワ2nd参加者に多い職業または称号。普通はお目にかかることさえない職業だが、 このアニロワ2ndでは主催者からして獣人達を統べる王である。 王または王族である参加者は 人類最古の英雄王、アイルランドの光の皇子、王都第1王女、 神聖ブリタニア帝国第11皇子、魔界の王候補、ラピュタ王家の末裔 「王」に関する称号・能力をもつ参加者は 夜天の書の主「夜天の王」、「王の力」ギアス、コロニー格闘技の覇者たる証「キングオブハート」 国際警察機構「九大天王」、「輝くものは星さえも盗む」といわれる泥棒の一族「王ドロボウ」 などがいる。また、名前に「王」をもつ者や平行世界では将軍家の姫君をしている者もいる。 そして、このバトルロワイアルは『とある王が行った前例』を参考にしている。 【王様チーム】 バッカーノ終了後、消防車に乗っていたジンとドモンのところへ傲慢不遜にギルガメッシュが乱入して出来たチーム。 「王」ドロボウのジン、「キング」オブハートのドモン、英雄「王」ギルガメッシュと全員肩書きに王様が入っているからこう呼ばれる。 しかし、このチームはその名に恥じないだけの恐ろしさを持っている。 ドモンは置いておいて、チート眼力と頭脳の持ち主我様と清麿とのパイプを持ち柔軟な思考のできるジンのおかげで、 螺旋王が外敵に侵略されていること、脱出のルートや多次元宇宙についてあっという間に考察が進む。 さらにはジンが回収していたエアがめでたく我様のもとへ戻ったために、戦力的にも超インフレのチームとなった。 ただ、我様とドモンが相性最悪な感じなので、一触即発になることが多々あるのがネックか。 その後は施設巡業の二人と刑務所に向かったドモンに分散。 ジンが舞衣を、ドモンが奈緒を拾い、さらにエアのために我様が一時離脱、現在は三人三様の目的地へ向かっている。
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【名前】涼宮ハルヒ 【出典】涼宮ハルヒの憂鬱 【種族】人間 【性別】女性 【声優】平野綾 以下、kskアニメキャラバトルロワイアルにおけるネタバレを含む +開示する 涼宮ハルヒの本ロワにおける動向 初登場話 002 始まりは今! 登場話数 4話 スタンス 対主催 現在状況 一日目第1回目放送直前時点で死亡 死亡話 048 God Knows…… キャラとの関係(最新話時点) キャラ名 関係 呼び方 解説 初遭遇話 キョン 仲間→敵対 キョン SOS団の雑用。恋愛感情(ツンデレ的な意味で)。誤って殺された 048 God Knows…… 朝倉涼子 知人 朝倉さん いつの間にか転校していった。 ※ロワ内では再会せず キョンの妹 知人 妹ちゃん 文字通りキョンの妹という認識。懐かれている ※ロワ内では再会せず 古泉一樹 仲間 古泉くん SOS団の副団長 ※ロワ内では再会せず 朝比奈みくる 仲間 みくるちゃん SOS団の仲間の未来の姿。現在のみくるだと思っている ※ロワ内では再会せず モッチー 仲間 モッチー 意気投合する。SOS団のマスコット任命 002 始まりは今! クロスミラージュ 仲間 クロッチ 気に入る。SOS団の団員 002 始まりは今! 惣流・アスカ・ラングレー 険悪 相性も出会い最悪。 027 つよきす~mighty heart~ ヴィヴィオ 友好 ヴィヴィオちゃん アスカに襲われていると勘違いする 027 つよきす~mighty heart~ バルディッシュ・アサルト 仲間 バルディッシュ SOS団の団員 042 風がそよぐ場所に僕らは生まれて ゼルガディス 敵対 襲われた 042 風がそよぐ場所に僕らは生まれて 最終状態 一日目明け方、高校にてキョンに殺害される。 死体は96話麗しくも強き女王の駒にて朝倉の手で校庭に埋葬。 踏破地域 【C-8】ゴルフ場→【D-8】山→【C-5】草原→【C-3】高校 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 A■■■■■■■■■■ B■■■■■■■■■■ C■■□■□■■□■■ D■■■■■■■□■■ E■■■■■■■■■■ F■■■■■■■■■■ G■■■■■■■■■■ H■■■■■■■■■■ I ■■■■■■■■■■ J■■■■■■■■■■
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仮面ライダーオーズバトルロワイアル 書き手紹介 1792 :やってられない名無しさん:2012/12/19(水) 00 03 56 ID ???0 多ジャンルの本家シャドームーンにへし折られる綿棒のAAください! ということで仮面ライダーオーズバトルロワイアル語り、はっじまーるよー! ……失礼。とりあえず多ジャンルロワに習って、簡単な書き手紹介をば 代表作は勝手に選んだだけなので異論は受け入れる。 ◆SXmcM2fBg6(元◆8lLw8xiLaY氏、◆ZZpT6sPS6s氏) [投下数]13 [代表的なSS] 探求!!、迷いと決意と抱いた祈り迷いと決意と抱いた祈り 想いと絆と破壊の力 [備考] オーズロワの投下数トップ書き手その一。多人数の参加するバトル描写に定評がある。 また探求!!では読者の度肝を抜く意外な展開を見せた。語り草となった愛の伝道師仁美の生みの親である。 どちらかというと対主催寄りの傾向が見られる書き手さんだが、ネイサンの無情な死や、マーダー対決だったカオスVS井坂先生の双方が戦力増強して引き分けさせるなど、ロワらしさもきっちり描く。 ◆MiRaiTlHUI氏 [投下数]13 [代表的なSS] Eの暗号/だから足掻き続けてるんだよ、いつかは今じゃないだろ、破壊者と守護者と貫く正義 [備考] オーズロワの投下数トップ書き手その二。 熱い展開に定評があるが、対主催だけでなくマーダー展開でもその熱血具合は留まるところを知らない。 特に破壊者と守護者と貫く正義では、まどかの唱える子供の理想論と、映司やユーリ(ルナティック)の大人の正義を対決させるなど、深く考えさせられるテーマを取り扱い、リレー先の大乱戦に昇華されるに相応しい最初の陣営リーダー脱落を描いた。 またさや克己やほむらと岡部、映司とユーリなどの似た境遇にある者同士を登場させ、互いに共感させたり意見を戦わせたりしてキャラクターを掘り下げて行く傾向がある。 特徴的な台詞など、キャラクターの「らしさ」の再現には特に拘りがある模様で、二次創作の根幹である「俺はこのキャラが好きなんだ!」という精神を大切にしていることが伺える。 ???「申し訳ございません、このような質素な紹介で」 ◆qp1M9UH9gw氏 [投下数]10 [代表的なSS] Cにさよなら/トゥー・ザ・ビギニング Cにさよなら/空は高く風は歌う、はみだし者狂騒曲 恋焦がれる鎮魂歌 [備考] オーズロワを初期から支える中核書き手の一人。 序盤で対主催寄りに傾き過ぎたバランスを是正するためか、どちらかというとマーダー有利な展開を書く事が多い。 だがマーダーTSUEEEE! というよりも、最後の瞬間まで理不尽に抗う被害者達の命の輝きや、残された者達の心理描写に比重が置かれており、読む時には感情移入を余儀なくされる。死に様を魅せるのがパロロワであることを考えると正しくパロロワ書き手と言えるだろう。 若干空気気味だったISヒロインズを一気に輝かせてみせるなどの働きといい、その常に全体のバランス調整を行いつつさらに作品のクオリティを確保する技量と気配りは、オーズロワに欠かせない屋台骨ともいうべき人でもある。 描写も必要最小限に絞り込みながら、原作未把握者にも不足なく情報を教えてくれるよう苦心されているのが伺え、話自体はマーダー寄りの傾向ながら読者に優しい書き手さんとも言える。 1793 :やってられない名無しさん:2012/12/19(水) 00 06 35 ID ???0 続・オーズロワ書き手紹介 ◆QpsnHG41Mg(元◆3.CJH6sX8g氏) [投下数]10 [代表的なSS] 愛の炎、義の戦、ドミナンス [備考] オーズロワに突如として現れた超新星。驚異の投下速度で瞬く間に中核書き手に成り上がった。 登場話で葛西の魅力を存分に描き切ったことからわかるようにマーダー展開傾向の強い書き手さんだが、アフターケアも欠かさない心優しい方であり敢えてバランサーをされている模様。 他の人の仮投下が議論で拗れた際には、作品でクールに解決してくれたことがあり、議論にも必要と見れば積極的に参加して下さる頼れる方。そこにシビれる、あこがれるゥ! 氏の登場もあって、序盤から引き摺っていたマーダー不利な情勢は完全に解決した。 オーズロワの最人気アイドル、『綿棒』の生みの親でもある。この人がいなければ綿棒に心癒されることがなかったかと思うと、心からの感謝、捧げずにはいられない! なお愛されキャラの一角であるウヴァさんを書かれると、どう見てもジョジョの奇妙な冒険の世界のキャラクターに変貌させてしまう癖がある。しかし違和感が仕事しないので問題ない。 ちなみに氏の作品タイトルにはある法則性がある。書き手紹介のページで、各作品のタイトルをじっくり眺めてみるとわかるかも。 ◆LuuKRM2PEg [投下数]9 [代表的なSS]約束した正義、導きの令呪 [備考] 開始当初から書き手参加していた書き手さん。 切嗣の参戦時期、DCSの意外な活用法、令呪の意外な働きの補完など、独創的な視点と作品で彩りを加えてくれる人。 次はどんなアイデアを見せてくれるのか期待が高まる。 ◆l.qOMFdGV.氏 [投下数]7 [代表的なSS]終わりと始まりと殺し合い、堕羽蟲たちのバラッド - Ballad of Fallen Angeloid - [備考] オーズロワの記念すべきオープニングを投下された書き手さん。 そのオープニングからしてだが、オーズロワの熟練の書き手さん達の中でも特に群を抜く文章の美しさを持ち味としており、特に心理描写は圧倒的。オープニングの虎鉄のらしさと、以後の展開に与えるだろう影響力は必見。 マーダー化フラグを回避し掛けていたイカロスを、見る者に息を飲ませる心理描写でマーダーに傾けた。 キャラクターの魅力をその文章力で綺麗に描写しつつ、対主催のみの話でもボタンの掛け違いを残して行く確かなロワ書き手と言える。 ◆SrxCX.Oges氏(元◆jUeIaTa9XQ氏) [投下数]6 [代表的なSS] He that falls today may rise tomorrow.(七転び八起き)、Circumstances may justify a lie.(嘘も方便) [備考] 他の主要書き手さん達に比べると投下頻度で遅れを取るも、堅実な作品のクオリティでは決して遅れを取らない人。 七転び八起きのヒーロー同士の交流で彼らの精神的な格好良さを描写しつつ、あまりに見せ場のなかった一夏の死の活用など対主催的な補完があったかと思えば、嘘も方便で見る者の心を暗く染める欝っぽいマーダー展開も見せる器用さ。 上記のように、傾向としてはどちらに寄るともなく中道的な印象。 氏の投下ペース的にそろそろまた近いうちにまた新作を投下してくれるのを期待したい。 うむ……どうしてこんなバランス調整に苦心される書き手さんが初期から沢山いて一時期あんなにマーダー涙目状態だったんだろうか。 まぁ今じゃ対主催涙目だしいっか!(※良くない) 251 :ナナシサン・ゾルダート:2013/04/07(日) 14 53 24 ID zT4joSsQ0 ――――その欲望、解放しろ オーズロワ書き手紹介(個人的解釈多め) ◆qp1M9UH9gw氏 [投下数]14 [備考] オーズロワでの初投下は8話「Bの煌き/青く燃える炎」 この作品が投下されたとき、このロワ内である意味衝撃が走ったことだろう。 無駄の少ない描写から繰り出されるキャラの深い心情はこの書き手さんの魅力とも言えるであろう。 意外な展開も多いながらも、それを納得させるだけの内容・動機を創り、用意している。 現在投下数トップで第一回放送も担当をし、間違いなくこのロワを牽引している一人と言える。 ◆QpsnHG41Mg氏(◆3.CJH6sX8g氏) [投下数]14 [備考] オーズロワでの初投下は54話「愛の炎」 第一回放送まで約半分と言ったところで突如参加した書き手。 初投下から、そのキャラの魅力を完璧に引き出す力を見せてくれた。 途中参加ながらも投下数トップと、その筆の速さやSSを考える早さに定評がある。 この書き手紹介を書いている人間は氏の86話「イグナイト」が一番好きである(余談)。 ◆SXmcM2fBg6氏(◆8lLw8xiLaY氏、◆ZZpT6sPS6s氏) [投下数]13 [備考] オーズロワでの初投下は14話「エアリアルオーバードライブ」「promised sign」 初投下から二分割、そして凄まじいバトルを見せてくれている。 分割が7作と、このロワでの長文担当と言っても過言ではない。 しかし長文ながらも決してだらけさせないその文章は魅力である。 バトルだけではなく、不意打ちといったロワらしさも上手く書いている。 ◆MiRaiTlHUI氏 [投下数]13 [備考] オーズロワでの初投下は4話「Eの暗号/だから足掻き続けてるんだよ」 形の違う正義が協力したり、ぶつかり合ったりと『熱い展開』が魅力。 それに対し、一般人の呆気ない死とそれに対する深い傷つきの描写などにも心惹かれる。 このロワを熱くし、盛り上げて言っている存在であろう。 ◆LuuKRM2PEg氏 [投下数]9 [備考] オーズロワでの初投下は3話「約束した正義」 初登場から、そのキャラの『らしさ』をうまく引き出している。 その後もあの参加者が作った傑作の料理をいい感じに利用している。 ある意味危険な二人をうまく組み合わせたりとその発想は素晴らしいものである。 これを見てオーズロワに興味を持った方は是非読んでみましょう(ステマどころではない直接的な勧誘) あまり本編のネタバレにならないように触れてみたため、内容が薄いですがお許しください。 260 :ナナシサン・ゾルダート:2013/04/07(日) 18 55 28 ID FXXdJ9Uo0 便乗して自分もオーズロワの書き手紹介を ややネタバレ多めになってしまい、すみません…… ◆qp1M9UH9gw氏 投下話数 15話 オーズロワに序盤から参加していて、第一回放送を投下した書き手である。 【連【つながる】】や【Aの策略/増幅する悪意】でアンク(ロスト)の巧みな策略で、イカロスや千冬を自然な流れで危険人物に変えていたり、【Re:GAME START】で笹塚衛士を復讐鬼として蘇生させるなど、危険人物を生み出す技量がとても高い。 また【Cにさよなら】で長らく共に戦ってきた左翔太郎を失い、それから【傷だらけのH/一人ぼっちの名探偵】で仲間だと思われたバーサーカーから襲われたフィリップの失意。 そして【はみだし者狂騒曲】&【恋焦がれる鎮魂歌】で仲間と信じていたセシリア・オルコットの裏切りに対するラウラ・ボーデヴィッヒの怒りと悲しみなど、読んでて切なさが込み上げてくるような描写も上手だ。 ◆QpsnHG41Mg氏 投下話数 15話 中盤より彗星の如く現れた書き手であり、オーズロワにおけるもう一人のエース。 作品からわかるように「ジョジョの奇妙な冒険」の大ファンであり、作中でそのパロディが自然な形で表現されている。 また、マーダーの残忍さを描写するのがとてつもなく上手だ。 例 【愛の炎】で仁美を殺害した葛西善二郎 【ドミナンス】で衛宮切嗣に瀕死の重傷を負わせて【イグナイト】では牧瀬紅莉栖やニンフを惨殺したジェイク・マルチネス 【さらばAライダー】で照井竜の決意を容赦なく踏み躙らせた井坂深紅郎 【義の戦】で綿棒……もとい月影ノブヒコのプライドを完膚なきまで破壊した脳噛ネウロ(厳密に言えばネウロはマーダーではないが) しかしマーダーだけを一方的に優遇するのではなく、それに立ち向かう対主催も充分に輝かせている。 【折れない剣】で自分を助けて命を散らせた剣崎一真を思い出しながら戦う佐倉杏子や、【イグナイト】でジェイクを倒す為に最後の最後まで力を尽くした鏑木・T・虎撤、ニンフ、牧瀬紅莉栖の姿は実に熱かった。 今後も数多くの名バトルを生み出してくれることを期待している。 ◆SXmcM2fBg6氏 投下話数 13話 見応えのある戦闘が好評で、熱血対主催の熱さと強さも丁寧に描写して見る者の心を躍らせる書き手。 とにかく、キャラクターをカッコ良く書くことに定評があるだろう。 例 【エアリアルオーバードライブ】&【promised sign】で、雁夜の願いを叶えると誓った衛宮切嗣 【Oの喪失】&【Oの決意】で、マーダーとなりそうだった千冬を最後まで信じ、そして凶行を止めさせた小野寺ユウスケ 【迷いと決意と抱いた祈り】&【想いと絆と破壊の力】で、命を奪おうとしたユーリや暴走した映司を止める為に奮闘した鹿目まどか 【X【しょうたいふめい】】で、絶望する中でXに殺されそうになったニンフを救った鏑木・T・虎撤 他にも魅力が存分に発揮されている対主催が大勢いるが、この四人は特にそれが強い。 その一方で、以前行われていたロワ語りでも言われていたように、まどマギ勢唯一の一般人である仁美の登場話を投下した時は、住民を大いに驚かせた。 ◆MiRaiTlHUI氏 投下話数 13話 キャラクター一人一人の内面を丁寧に描写していて、熱い展開を描く力量はこのロワでもトップクラスだろう。 【Eの暗号/だから足掻き続けてるんだよ】と【Uの目指す場所/ボーダー・オブ・ライフ】では克己とさやかを正統派対主催として強く書き、【いつかは今じゃないだろ】では落ち込んでいたマミを立ち直らせる智樹がその代表例だ。 また【ナイトメア・ビフォア】では門矢士の苦悩を深く掘り下げて、【愛憎!!】ではそれぞれ大切な人を失ったフィリップやカオスの悲しみを書いて、読み手を感情移入させるのが凄く上手い。 他にも【醒めない夢】ではXに致命傷を負わされた見月そはらの気丈さを描くなど、とにかくキャラクターを一人残さず大切にしていることが窺える。 続きは次のレスで 261 :ナナシサン・ゾルダート:2013/04/07(日) 18 57 36 ID FXXdJ9Uo0 続き ◆l.qOMFdGV.氏 投下話数 7話 オーズロワに序盤から参加していて、OP書き手でもある。 前回のロワ語りでも言われているように、何と言っても情景描写及び心理描写がとてつもなく上手い! 短い文章の中で胸を躍らせる展開をまとめられるその力量はまさに一級品。 【アイノウタ】ではセシリア・オルコットの苦悩や邪な一面を濃く描写してマーダーに変えたり、【橋田イタルの悪運】では後藤さんを超意外な時期から参戦させて、その頃に抱いていた正義感が暴走した結果など、とにかく悲劇を丁寧に描いてくれる。 またキャラをそのキャラらしく書くのも上手。【インキュベーター様が見てる】で少年少女を守ろうとするの映司の決意が、その代表例だ。 ◆SrxCX.Oges氏 投下話数 7話 オーズロワに序盤から参加している書き手の一人。 参戦作の一つである【TIGER&BUNNY】のキャラを書くのがとても上手い。鏑木・T・虎徹やバーナビー・ブルックスJr.の正義感、そしてジェイクの悪辣さはまさに原作への敬意を表していた。 それだけでなく【目前のデザイア】では大切なメンバーを失った桐生萌郁の心境も、読み手の共感を得られるように丁寧に書いている。 短く、それでいて丁寧に描写をしてくれるのが、この書き手氏の特徴だろう。 ◆z9JH9su20Q氏 投下話数 3話 オーズロワに突如として現れて超新星書き手の一人。 お前のような新人がいるか、とはまさにこの書き手氏の為にある言葉。 初参加の際に投下した作品ではバーナビーの揺れる心境に更なる爆弾を放り込み、そして同行者を失ったカオスの悲しみを綺麗に描いていた。 その次に投下した四部作では克己とさやかの熱さ、愛に生きる加頭の意地、そして復讐鬼として生きる照井と笹塚の合流が丁寧に描かれていたので、スレが大いに盛り上がった。 今後も、その活躍を期待したい。 ◆ew5bR2RQj.氏 投下話数 1話 オーズロワに突如して現れたもう一人の超新星書き手。 初投下した際に見せてくれた作品では己の無力さに葛藤する後藤さんの心境や、その裏で協定を結ぶ悪女二人の悪辣さを濃く描いている。 その実力で今後の展開を盛り上げてくれることを期待している。
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【参加者名】妄想夫妻/螺旋兄貴《グレイルダイアログ》 【トリップ】◆DzDv5OMx7c 【所属ロワ】アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 【ロワ内性別】 【外見設定】全体的な外見はシャマル@アニ2、髪型はヴィラル@アニ2 【特徴その他】 【書き手紹介】 最終回書き手が一人。 ともすれば忘れがちになる「リレー小説であること」を誰より大事にしているのはこの人ではないだろうか。 それまでの展開を受け、繋ぎ合わせ、次に繋げる。それがどれだけの力を発揮するかは最終回におけるカミナの最後の活躍が何より雄弁に物語る。 恋愛方面にもある意味独自の世界観を持っており、その力量の一旦は没スレにて垣間見ることができる。 【登場話:話】
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栗悟飯とカメハメ波 (登場人物) 牧瀬紅莉栖 ◇ ある日、泣き声がしゃくに障ったので妹を殺した、死体は井戸に捨てた。 次の日見に行くと死体は消えていた。 5年後、些細なけんかで友達を殺した、死体は井戸に捨てた。 次の日見に行くと死体は消えていた。 10年後、酔った勢いで孕ませてしまった女を殺した、死体は井戸に捨てた。 次の日見に行くと死体は消えていた。 15年後、嫌な上司を殺した、死体は井戸に捨てた。 次の日見に行くと死体は消えていた。 20年後、介護が必要になった母が邪魔なので殺した、死体は井戸に捨てた。 次の日見に行くと────…。 ◇ 最初の印象は狭い、だった。 高く見上げれば円形に切り取られた夜空が無機質な暗さを見せる。 辺りは円柱状の石垣が自分をぐるりと囲む。 そして、腰を降ろす石畳の床は古水で数センチほど満たされていた。そのせいで下半身の衣服は冷たくぐっしょりと濡れている。 水面が満月を反射させ、この狭い空間を光り散らしていた。 「百万歩ゆずって…殺し合いをすることは認めてやるわ………」 その空間にただ一人鎮座する女──牧瀬紅莉栖は、肩をプルプルと微動させながらそう呟く。 彼女が震えているのはなにも水の温度の低さ故凍えているわけではない。 その表情は眉間にシワを寄せ、沸き立つ怒りを抑えた感情が込められていた。 そんな紅莉栖は未来ガジェット研究所においては相対的に常識人、肩書で言うのなら云わばツッコミポジションである。 そのため、今自分が置かれている状況、現在地に対する的確な突っ込みを声を荒げて叫んだ。 「それにしてもなんで私の初期位置が『井戸の底』なのよぉ────────っっ!!!!!!! おかしいでしょうが常識的に考えてええ────────っっ!!!!!!!」 クリスティーナ。 彼女が飛ばされた先は、深い深い井戸の中。 ランダムにも程がある配置に、最悪な気分を吐露するまでであった。 真上の遥か高い穴以外、出口の確認できないこの古井戸。 もしも我々がバトル・ロワイヤルに参加させられ、そしてワープされた先がこの場所であった立場ならどう考えるだろうか。 人によっては物凄いラッキーと楽観的に考えるかもしれない。 何故なら隠れ場所としてはこの上ないくらいに優れている場ではあるからだ。 声を殺してじっとしていれば第三者が覗きに来ることなどほぼないに等しい。なにせ、普通井戸の底に生きた人間がいるなどと思うはずないのだから。 だが、もしも仮に覗き込まれたとしたら。 袋のネズミとはこのことで、この畳一畳ほどの広さもない井戸の底で、ただ無抵抗に殺される他ないだろう。 すなわちこの場は安全地帯でもあり絶体絶命でもある、矛盾の狭間に位置した場所なのだ。 今まさに井戸に身を置く紅莉栖が、自分の置かれてる状況をどう判断したかというと、 「はぁ…………、どう見ても詰みです。本当にありがとうございました……………」 後述の『絶体絶命』。 彼女はガックリとうなだれつつも、一刻も早い脱出に向けて頭脳労働を開始するのであった。 紅莉栖はふと辺りに手を置く。 石を積み上げて練成された、高く反り立つ周囲の壁。 その壁は一寸のよじ登る隙もないほどまっ平…という訳ではなく、ところどころ欠けた箇所を伝って行けばクライミングすることも不可能ではない。 しかし華奢な体の紅莉栖では、それは実現性に乏しい。 優れた知性の頭脳はあれど、体力は人並み以下の彼女にとっては確実たる脱出方法とは言えなかった。 ならば、他にどう動くべきだろうか。 事態の打開を求めた彼女の目に飛び込んだのは、床に放りっぱなしのデイパックだった。 紅莉栖はあのカスタマーサービスと名乗る主催者が、参加者全員に支給したのであろうデイパックの中身を広げる。 井戸水を吸い上げ、水滴をしたたらせるバッグであったが、幸いにも中までは浸水していなかった。 その証拠に、手あたり次第まず取り出した白い紙──参加者名簿はふやけた様子がなく、その乾いた表面を維持している。 彼女は一応の名前の確認を、速読で完了する。 ──『橋田 至』に、『鳳凰院 凶真』。 …岡部の名が何故中二チックな表記で印字されていたのか不可解だったが、ラボの仲間二人も巻き込まれていることに関して、紅莉栖は特に悶々とする様子はなかった。 彼女は決して岡部らに愛着が無いわけではない。 だが、今は井戸脱出第一の状況であるため、現状不要な心配という感情は即座に封じ込めたのだ。ある種の現実逃避といえる思考だが、最善の判断ではあるだろう。 紅莉栖は同じく不要と判断した参加者名簿の紙きれを水面に沈め捨て、次の物色に向かう。 バッグから伸ばした手に握られていたのは鳥の姿を模したようにも見える──青いクリスタルだった。 恐らく支給武器の類なのだろう、四つの突起が鋭利に伸びる。 一見にして何の変哲もない石。井戸から這い上がるのに不要な、どうでもいい品。 …だったのだが、紅莉栖はそれに対し、唐突に妙な既視感を覚えた。 「…………これって、確か…」 彼女は確かめるように、記憶を辿ってみる。 この石を見たのはたしか…、二年ほど前の、ビジネスホテルの一室にて。 いや、見たというより『閲覧した』という表現すべきか。 デスク上のパソコンの画面にこのクリスタルは映っていた。 紅莉栖にとっての唯一の趣味は@ちゃんねるでのレスバトル。 躍起になるネット民を自慢の頭脳で言い負かし学歴の差を見せつけるのが快感なのだという。 そんな彼女にとってパソコンは@ちゃんを開くための道具でしかなく、必然的にどういうサイトでクリスタルを目にしたかは限られてくる。 そう、あれは確か@ちゃんの、コラ画像スレにて。 コラ職人たちが作っていた、なんだかランス………モロトフ…だかいうアニメのキャラの。 ──ボルテッカでブチ壊してやるっ!! 宇宙の騎士をなめるなよっ!! テーック、セッターーー!! 「あっ!」 紅莉栖は思い出した。 「……間違いないわ。某アニメキャラが変身するために使う水晶体……ね。」 あの時スレ内の画像にあった二次元のクリスタルが、まんま手中に収められていたのだ。 石の正体を再確認した時、紅莉栖の中で馬鹿馬鹿しい考えがこみ上げてくる。 そう、馬鹿な考えである。 徹底的なリアリストで、タイムマシンの存在や時間の逆流を完全否定する普段の彼女ならしない稚拙な考えが、頭に浮びあがった。 「これで『変身』…、できるんじゃないかしら?」 アニメキャラ同様自分も変身することができる──そんな小学生じみた発言をしたのは何もとち狂ったわけでも、冗談というわけでも、無根拠でもない。 何せ自分が今いるこの殺し合いの世界は『非常識的』そのものなのだから。 ファイナル・ウォーズという狂った舞台に加え、先ほどのオープニングで見せられた喋るペンギンに等身大のカタツムリ、奇妙すぎる外観の参戦者たち。 まさに常識の範囲外の世界で、紅莉栖の考えもあながち荒唐無稽ではないのである。 変身できる可能性は絶対とは言えないが、脱出の一手をとにかく欲しかった紅莉栖は、馬鹿みたいとは思いながらもすがってみることにした。 「確か、こう掲げて…、こんなポーズになってから………」 紅莉栖は、@ちゃんで見た変身のやり方をよく思い出し、できる限り忠実に再現。 足を肩幅くらいに開き、青く輝く水晶を天高く掲げると、 「…テ、テック、セッタァァーーーーーーー!!」 と、大きな声で叫び上げた。 暗い井戸全体に響き渡る、紅莉栖の声。 発せられた変身の決めセリフはしばらくはただ反響するのみだったが、やがて応えを提示してきた。 「…………………………………」 応えは沈黙。何も起こらなかった。 いくら夢おとぎなこの世界下とはいえ変身はさすがに出来ない様子だった。 大の大人が、密室で、一人……ポーズを取りながら、絶叫。 赤面で染まった紅莉栖は目をつぶってプルプル震えながら、ただのアクアマリン宝石を床にぶん投げた。 「って、なに馬鹿なことさせてんのよっっーー!」 水しぶきが飛び散り、水面が虚しく揺れ動く。 光り輝く宝石が水の底へ沈む中、紅莉栖はすぐさま次の支給品の取り出しを急ぐ。 バッグの中にて手が触れたのは、筒状の、金属のような物。 割と軽いそれを取り出し、脱出の糸口になりそうなキーアイテムなのかどうかを確認する。 「……………はぁ、バカらしいわ」 取り出したのは缶飲料・ドクターペッパー350mLであった。 武器でも井戸を登るのに使うような便利な道具でもない、ただの支給食料の一つであったのだが、彼女にとってこれは不幸であったのか否か。 怒りを見せた顔をしつつも、まんざらではなさそうな表情で、ドクペを口内に流し込んだ。 尻は濡れ衣で冷たい感触に包まれていたが、とりあえずは熱くなった頭を冷やすことにした紅莉栖であった。 ◇ ある時の事でございます。何気なく、カンダタが頭を挙げて、血の池の空を眺めますと、 そのひっそりとした暗の中を、遠い遠い天上から、銀色の蜘蛛の糸が、まるで人目にかかるのを恐れるように、一すじ細く光りながら、するすると自分の上へ垂れて参るのではございませんか。 カンダタはこれを見ると、思わず手を拍って喜びました。 この糸にすがりついて、どこまでものぼって行けば、きっと地獄からぬけ出せるのに相違ございません。 ◇ 紅莉栖は、今最後の支給品であるタッパーを凝視している。 いや、厳密に言えば彼女はタッパーの中身を怪訝な顔で見ていた。 透明で封をされた容器の中には、なにも作り置きの料理が入っているわけではない。 カサカサカサッ… 容器の中で、悠長ながらも動き回る黒い八本の節足。 腫れ上がるようにパンパンな状態の腹部には赤い柄が染みついていた。 幽閉されるが様にタッパーに入っていたのは、真っ黒いボディで掌ほどのサイズの一匹のクモであった。 「セアカコケグモ…、の突然変異体ってとこかしらねぇ…………」 クモの容態から、紅莉栖はぼそっと呟く。 参加者名簿も青い宝石もドクペも食料のレーションも取り出し、最後までディパック内を一人鎮座していたのが、この虫かごだった。 不可解かつ、意図の判らぬ支給品。 紅莉栖も当然こいつの使い勝手に頭を悩ませたが、取扱説明はご丁寧にもタッパーの側面に張り付いていた。 『クリたんへ。コイツに嚙まれたらスパイダーマンに変身できるよ~~~ん。』 『勇気を出してかまれてみよう☆ 追伸)武器発注ミスっちゃったからコイツがクリりんの武器代わりです。ごめんち!( ・`ω・´)』 「………………………」 純白に白けた表情をせざるを得ない牧瀬紅莉栖であった。 冷笑すらできぬ凍り付いたその視線は、説明になっていない説明文と文末の愛おしい絵文字に向かれている。 まあ、阿保な文体は置いておくとして、この説明自体には気になる箇所はあると紅莉栖は思う。 妖々しい見た目のこのクモが武器。 しかも、他参戦者を毒殺するために使役する毒グモというわけでなく、『スパイダーマン』なる未知の者に変身するために使う道具とのことだ。 「変身…………………………」 さっきまでの自分と妙にシンクロしている支給品だ、と紅莉栖は感想を呆れながら抱いた。 不意に、水に沈んだアクアマリン宝石を見下ろす。 已然、満月の光を反射して輝く宝石であったが、ところどころメッキが剥がれて無機質な灰色のプラスチック面を見せていた。 「って、これ宝石ですらないんかいっー!! オモチャかい!」 宝石改めプラスチックゴミに最後の突っ込みを飛ばしてしまったが、今はもうどうでもいい。 紅莉栖の中で再び、あの馬鹿馬鹿しい考えが支配しようと蘇ってきたのだ。 そう、本当に馬鹿な考えで普段の彼女なら絶対にしない、小学生の発想のそれである。 その考えをまた再び実行する為、そっと、タッパーの蓋を開ける。クモの真上の天井がどこまでも広く切り開かれた。 確かにさっきのテックセッター変身は完全なる失敗、予測の大外れで終わった。 ネット掲示板で見知ったアニメと同様の物だから、という浅はかな考えで実行したものはただ馬鹿な真似をしただけという結果を残すだけだった。 だが、それは『変身できる可能性』を否定するものではない。 このバトル・ロワイヤルという世界は前述したとおり、ペンギンが喋りカタツムリが爆ぜり狂う荒唐無稽もいいところのファンタジーな世界なのだ。 自分が何故そんなイカれた世界にいるのか今はまだ分からないが、とにかく変身をすることは十分可能かもしれない。 「スパイダーマン…、何に変身されるかは見当付かないけども…。いいわ。この武器、使わせてもらうわねっ…」 変身-Royal-。 そんな未知の領域へと踏み込むため、ゆっくりウロウロするクモへと手を伸ばす。 全てはこの井戸から這い上がり地上を目指す、それだけの為に。 とりあえず、クモの胸部を掴もうとした、その時だった。 クモの眼には、自分に向かって手を伸ばす巨大な赤髪の生命体をどう映ったか。 本能的危機感からか、これまで大人しかったクモは逃げ出すように素早く、紅莉栖の手から腕をよじ登った。 「…ちょ、きゃっ!!」 八本の細い足がタイピングを打つように高速で上り詰めていく。 「ちょっと、あー…もうっ!!」 紅莉栖は慌てて、何度も抑えようとするも、のらりくらりとかわされ捕らえることができない。 クモの全力ダッシュは、その体長を人間の身長に換算した場合、時速300Km以上だという。並みの長距離列車とほぼ同じくらいの素早さだ。 そんな機動力に紅莉栖は焦れど掴むことはできず、そうこうしている内にクモは彼女の服の中に素早く潜り込んでしまった。 襟からの侵入である。 「あっ………あれ…ちょ、何処に行って…」 彼女が気づいたときにはもう視界にはクモは映っていなかった。 面を食らいつつも、全身、果ては壁や眼下の水まで色々見回しを始める紅莉栖であったが。 「…んぃやあっっ!! きゃ…ぁ……んっ…!! んぁ…! あっ…ぁ…あっ! んっ…」 突然首から胸にかけて撫でまわすような寒気のする感触に襲われ、うずいてしまう。 クモが下地から彼女の白い肌を全速力で駆け巡っているためである。 服の下をもぞもぞと動く奴。紅莉栖はかなりの嫌な顔をしながら、むず痒いそいつを捕まえるためバンバンと胸を叩く。 「あっ…ぁ…あっ! …って! ちょっと止まって…って… ひゃあっ!!」 無論、手はクモを捕まえれず空振りを続けたのは言うまでもない。 這いずり回る虫の節足と、捕まえることのできないもどかしさから心中イライラであった。 こんな状況にもかかわらず、彼女はふと脳裏に能天気なことが思い浮かぶ。 脳内に描かれたのは自分と岡部倫太郎による妄想、というか仮定。 安っぽい言葉遊びみたいなもんだが、あの岡部が仮に今の自分の醜態を見た時こんなことを言うに違いない。 ────ふーはっはっはっはっは! これぞまさしく『雲をつかむような思い』、だな…? チクッ 折しもそのタイミングでクモが突然動きを停止。 目の前にあったぷるるんっと豊満な右胸に向かって一噛み、歯を差し込む。 「…って、いっだああっ!!」 遺伝子改良を施された新種の蜘蛛『スーパースパイダー』。 クモの鋭い刃から、彼女の体内へと『その力の源』となるエネルギーがクモの唾液と共に流れ込んでいく。 エネルギーは体内を瞬時に駆け巡り、胸から全身へと血管中を瞬時に把握していった。 外観は変えずとも、彼女の体内構造は大きく強化、作り変わられていく。形は違えど、筋肉強化剤注射とほぼ同等である。 不本意ながらも、今、彼女は変身する権利を手に入れたのだ。 夜の幕が降りた廃村は、暗闇に包まれていた。 建物の残骸や草叢が、静寂の中に立ち並んでいる。 深い沈黙が辺りを支配し、ただ風のささやきと、遠くで響く虫の音が聞こえるだけだ。 そんな村でポツンと佇む古井戸。 今はもう使われていないだろう、ツルが巻き付く円柱の石塀にて、突如、静寂を切り裂く音が発せられた。 深い井戸の底から、急速に何かが飛び出して、井戸のすぐ近くに着地する音だ。 井戸の暗闇から現れ、不安げな表情で辺りを見回す者。 デイパッグを下げながら、深紅の長い髪を垂らすその井戸の者は、女であった。 「どう見ても貞子ですね、ありがとうございました…」 井戸娘──牧瀬紅莉栖は、自身と客観的事実を踏まえてぼそっとツッコミを入れた。 にしても、ホラー映画つながりでこのバトル・ロワイヤル…<ファイナルなんだか>もまるでB級映画のようなグロテスクリアルだ、と彼女は思う。 自分は映画のエキストラで、役に引きこもり過ぎたが故に映画の出演者であることを忘れているのでは、と思ってしまうほどだ。 そして、同じく映画のような荒唐無稽がここに一つ。 紅莉栖は自身の掌を見る。 蜘蛛が放出する真っ白くてどこまでも伸びるその糸が、そこにはネバネバと生成を続けていた。 「これがスパイダーマン…ね」 突然変異の蜘蛛に噛まれ力を手に入れた紅莉栖は糸を天高く伸ばしここまで登り切ったのだ。 変身できるかもしれない、という夢絵空事のような仮定。 その証明を終えた今、彼女は途方に暮れてため息を漏らしてしまう。 「はぁ……この先どうなることやら………一般的常識は捨てた方が身の為なのかもしれないわね」 自分が何故この科学とは無縁の世界に迷い込んだのかは今は不可解なまま。 常識を盾に論破を得意とする自分が、『普通』の通じないこの殺し合いで生き抜けるかどうか。それを考えたら不安な面もある。 だが、もはやしょうがないので、とりあえずは紅莉栖は動いてみることにした。 木々が風でざわめきだす。 廃村の静けさと相まって、幽玄な雰囲気を醸し出している。 「岡部、橋田……なんだろう、殺されるとかするのはやめて…よねっ!」 そう言うと、蜘蛛娘・紅莉栖は両の手から近くの建物や木に向かって糸を引っ張り付け、それを高速で巻き取ることで起こる、素早い空中移動を開始する。 夜空を闊歩するように駆け抜ける紅莉栖。 彼女が今とった一連のアクションは、侵攻する巨人たちを相手に戦い続ける兵団達の『立体機動装置』のそれと一緒であることはまだ知る由もない。 【B4/1日目/深夜】 【牧瀬紅莉栖@Steins;Gate】 [状態]:健康(『スパイダー・ねらー』)、胸にかみ跡 [装備]:なし [道具]:食料一式(レーション、ドクペ1/2) [思考]基本:対主催 1:殺し合いという運命を打破 2:とりあえずHENTAI二名(特に岡部)に会いたい ※参戦時期はラボメンになってからのどこかです。 ※井戸の底にはアクアマリンの石@推しの子が沈んでいます。 ちなみに、一方でもう一匹。井戸から這い出てきた生命体がいることを付け加える。 壁をよじ登ってきたスーパースパイダーは、また、獲物を求めて夜の草原を歩き出した。 奴に思いも考えもない。ただ本能のままこのバトル・ロワイヤルの空間を自由に生きるまでである。 ◇ With great power comes great responsibility. ◇ 【蜘蛛@スパイダーマン スパイダーバース】 [思考]基本:本能のままどこかに移動 ←前回 登場人物 次回→ 013:ようかい体操 015:ミオリネが死ぬ雰囲気 牧瀬紅莉栖
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【参加者名】電界結ぶ二つの名簿《ムーンサイド・レーダー》 【トリップ】◆AZWNjKqIBQ 【所属ロワ】アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 【ロワ内性別】 【外見設定】 【特徴その他】 【書き手紹介】 二つの詳細名簿、レーダー、支給品目録、数多の情報系アイテムが一同に会したあのときこそアニ2最大の危機だったと断言できる。 誤魔化しの効かない天才の手にそれらが渡ったときアニ2は終わっていてもおかしくはなかった。氏のものした100kbにも及ぶ大考察があればこそ、アニ2は完結を迎えられたのである。 類まれなる情報処理能力は圧巻の一言であり、そこに綴られる物語はただの情報の羅列などではない。 【登場話:話】
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スーパーロボット大戦シリーズキャラバトルロワイアル 100 名前:水先案名無い人 :2007/10/23(火) 00 01 09 ID rawJOSvI0 ユーゼス「スパロワの完結を見たいかーーーーッ」 ラミア「オー」 ユーゼス「私もだ それは私もだみんな!!」 ユーゼス「選手入場!!!」 ラミア「全選手入場ですのことでございます」 全参加者入場!! ハニワ殺しは生きていた!! 更なる研鑚を積みサイボーグが甦った!!! 鋼鉄ジーグ!! 司馬宙だァ――――!!! ズガンはすでに我々が完成している!! 一応ニュータイプカツ・コバヤシだァ――――!!! 組み付きしだい殴られまくってやる!! ガンダム主人公代表 アムロ・レイだァッ!!! 素手の殴り合いなら我々の歴史がものを言う!! 素手の機神拳 compact3主人公 フォルカ・アルバーク!!! 真の闘争を知らしめたい!! ヘタレワカメ ヴィンデル・マウザーだァ!!! 操縦は3階級制覇だが剣術なら全階級オレのものだ!! 悪を断つ剣なり ゼンガーゾンボルトだ!!! ステルス対策は完璧か?? 超時空要塞マクロス ロイ・フォッカー!!!! 全ロボットのベスト・ディフェンスはエヴァの中にある!! 無能な上層部の神様が来たッ 三輪防人!!! タイマンなら絶対に敗けん!! 無職のケンカ見せたる 特攻隊長 トウマ・カノウだ!!! ガンダムファイター(なんでもあり)ならこいつが怖い!! ネオジャパンのステルス・マーダー ウルベだ!!! グレートマジンガーから戦闘のプロが上陸だ!! 鬼 剣鉄也!!! ルールの無い戦いがしたいからマーダー(正統派)になったのだ!! プロの戦争を見せてやる!!ヤザン・ケーブル!!! めい土の土産に柿崎ぃぃぃぃぃぃとはよく言ったもの!! 達人の死亡が今 スパロワでバクハツする!! スカル小隊 柿崎速雄先生だ―――!!! スーパーコーディネイターこそが地上最強の代名詞だ!! まさかこの男がきてくれるとはッッ キラ・ヤマト!!! 記憶喪失だがここまできたッ キャリア一切不明!!!! 平行世界のピット(それも俺だ)ファイター クォヴレー・ゴードンだ!!! オレは操縦技術最強ではない頭脳で最強なのだ!! 御存知冥王 木原マサキ!!! 狂気の本場は今や男側にある!! リオを殺した奴はいないのか!! リョウト・ヒカワだ!!! デカァァァァァいッ説明不要!! いるよ!!! 来るよ!!! ベターマンラミアだ!!! 指導は実戦で使えてナンボのモン!!! 超特別指導!! 本家日本からチーフの登場だ!!! アスカは僕のもの 邪魔するやつは思いきり蹴り思いきり潰すだけ!! ヘタレ主人公統一王者 碇シンジ 冥王に騙され病院へきたッ!! スパロワ全死に様チャンプ プレシア・ゼノサキス!!! 空気に更なる磨きをかけ ”コーヒー”パプテマス・シロッコが帰ってきたァ!!! 今の自分に理性はないッッ!! ツンデレおっぱい ゼオラ・シュバイツァー!!! 修羅界四千年の拳技が今ベールを脱ぐ!! compact3から フェルナンド・アルバークだ!!! 艦長の前でなら私はいつでも全盛期だ!! 燃える闘魂 副長 本名不明で登場だ!!! ハニワの仕事はどーしたッ 反逆の炎 未だ消えずッ!! 直すも壊すも思いのまま!! イキマだ!!! 特に理由はないッ 吸収されたら首輪が外れるのは当たりまえ!! ユーゼスにはないしょだ!!! 日の下開山! ミオ・サスガがきてくれた―――!!! 暗黒街で磨いた実戦カラテ!! ゲッターチームのデンジャラス・リーダー 流竜馬だ!!! 実戦だったらこの人を外せない!! 超A級ゴミ係 相良宗介だ!!! 超一流サイコドライバーの超一流の三身一体だ!! 生で拝んでオドロキやがれッ SRXチームの鋼鉄人!! リュウセイ・ダテ!!! 鋼鉄ジーグはこの男が完成させた!! 首輪解除の切り札!! 司馬遷次郎だ!!! 老いた王者が帰ってきたッ どこへ逝っていたンだッ チャンピオンッッ 私達はあなたを待っていたッッッシュウジ・クロスの登場だ――――――――ッ 加えて負傷者発生に備え超豪華なAIを4名御用意致しました! スパイ エルマ!! 伝統派マスコット ハロ!! ミスリルの巨人!アル! ……ッッ どーやらもう一つは活動を休止している様ですが、パイロット死亡次第ッ皆様にご紹介致しますッッ 関連レス コメント 名前
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【参加者名】抉り〆る楽神の欠片《エックスカーテン》 【トリップ】◆tu4bghlMIw 【所属ロワ】アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 【ロワ内性別】 【外見設定】高遠遥一@金田一少年の事件簿 【特徴その他】 【書き手紹介】 最終回書き手が一人にして、総集編書き手。 決して纏まっているとは言い難いアニ2の総集編をまとめあげたことからも分かるようにロワという盤上を眺めるその視野は広大である。 物語全体のバランスを常に冷静に監視し立てるべきを立て削ぎ落とすべきを落とす。それだけではあたかも機械のような冷徹な印象を免れ得ない。 しかし、その上で話の面白さを決して忘れぬ遊び心があるからこそ氏の作品は読む者を魅了して止まないのである。 【登場話:話】
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〆(参)◆tu4bghlMIw 「ふぅん、ここで切るわけ」 「……続きはwikiで、なの」 「まぁこの先はちょっと表現し難いものね」 「それもあるけど……実はこの番組は一読さんが『本編を読みたくなってしまう』ような総集編を目指しているの」 「……にしては、ここまでボカしたのは初めてよね」 「様々な事情から、大幅に手を加え易いパートとそうでないパートがあるの」 「ああ、そっか。なるほどね」 アンソロ本を巡る騒動も過ぎ去り、杏とことみは和やかに言葉を交わす。 番組もついにCパートへと突入し、本筋に入らざるを得ない状況である。 「……ごほんっ! さて、こんな事を言っている間に……いつの間にかあたし達、ワープしてしまったみたいなんだけど」 「ワープというか……スタジオを移動しただ――ゴホッゴホッ!」 極めて不自然な言葉と共に、杏はキョロキョロと周囲に視線を散らした。 もちろん、テレビの前のお友達も突如二人の居る場所が変わってしまった事にお気付きのはずだ。 そしてそれ以上に画面における最大の変化が一つ。 つまり、二人の格好が赤ブルマ&光坂高校指定体操服という極めて健全な衣装ではなくなっている事である。 彼女達が見に纏っているのは学生のフォーマルウェアとも言うべき、学校の制服だった。 それもクリーム色の生地が特徴的な冬服ではなく、群青色のラインが特徴的な夏用のセーラー服だ。 「この服、まさにアニロワならではよねっ!」 「ゲームでは……わたしたちに夏服はないの……。京○ニに……感謝するの」 アニメ、という部分を妙に強調する二人。 大増量された赤ブルマもだが、ことみと杏の二人が光坂高校の夏服を着ている時点でそれはアニメ出典確定なのである。 が、視聴者の皆様はやはり既に『いくつかの不可解な点』にお気付きだろう。 光坂高校の夏服は白と深い青色をベースにしたオーソドックスなセーラー服だ。 スカートの丈がデザイン的に若干長めである事を除けば、別段不思議な点などないのだ。 では、何故――彼女達の服は不可思議な『メロンジュース色』に照らされているのだろうか? 「ふふふ、この色……もう鋭い人は気付いちゃってるでしょうね」 「この色は……普通……気付くの」 メロン、メロン、メロン……。 アニロワ2ndにおける「メロン」といえば勿論、参加者の一人V様ことビクトリームの大好物だ。 彼が登場話にてカミナと見せた抜群のコンビネーションはまさにアニロワ2ndの幕開けだった。 カミナに関して言えば、もしかしたらコレが一番目立っていた時期なのではないかともっぱらの噂である。 しかし、アニロワ2ndのwikiを「メロンジュース」で検索して貰えればとある状況において、この描写が用いられた事が分かるはずだ。 「それじゃあ、まだ分からない人のためにクイズを出しましょうか」 夏服のスカートが颯爽と舞う。 体操服から着替えられた事がよほど嬉しかったのだろう。 心なしか杏の表情も先ほどよりもウキウキとしているように見える。 「ある時はメロンジュース、またある時はストロベリージュース……これなーんだ?」 チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、とカウントを取る音がサウンドエフェクトとして流れる。 そしてたっぷり十秒後。得意げな顔付きの杏がゆっくりと唇を開いた。 「答えは――――」 「……スイッチ・オン、なの」 豪快な動作と共に、メロン色だった空間へ眩い光が降り注いだ。 一瞬ホワイトアウトするテレビカメラ。 太陽の如き輝きに思わず眼を閉じた視聴者の視界に映った光景とは―― 「クイズの答えはズバリ――シズマァァアアッッッドライィィィイブ!」 「もしくは…………梅サワー?」 「お色直しも済んだし、アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 総集片第二部 in 大怪球フォーグラー! 始まるわよっ!」 アニロワ2ndのリーサルウェポン――大怪球フォーグラー。 この放送用に改造された大怪球フォーグラー(の多元宇宙的存在)特設スタジオに二人は移動していた。 本来ならばフォーグラーの内部は鮮やかな緑色の光で満たされているのだが、今回に限っては普通の蛍光灯が天井に嵌め込まれていた。 暗くて、時々赤色に光り、基本は蛍光緑色の空間でテレビの放送など出来る訳がないからだ。 スタジオの丁度中央にはもう御馴染みになった大画面。 そして、その目前に『フォーグラーらしさ』を追求するために台座が用意されていた。 そこには緑色の液体と赤いチェリー状の球体が浮かんでいる。 まさしく、アンチ・シズマ管のレプリカである。 現在、会場内の参加者達はコレを揃えるべく奮闘しているというのに、総集編ではいとも容易く収納してしまっていて申し訳なささえ感じるくらいだ。 加えて、ご丁寧に三本ある内の一本には油性マジックで『アルベルト』と名前が書いてあった。 「場所と服装が変わって心機一転ね」 「アニロワ2ndを語るのに……フォーグラー抜きはちょっとないの……それにしても、」 突如キョロキョロとことみが忙しなく視線を散らした。 「……どうしたのよ」 「こう、凄いロボットに乗っていると……色々言いたい台詞が思い浮かぶの」 「例えば?」 「『このロリコンどもめ!!』とか」 「いや、元ネタ的には間違ってはいないんだけどさ……」 「それじゃあ……『杏ちゃん! あれを使うの!』とか」 「『ええ、よくってよ』なんて答えてあげたいけど、フォーグラーじゃ無理。足がないから立てないもの」 「…………ガイナ立ちは本編に任せるの」 非常に口惜しげにことみが呟いた。 彼女は『キック』に意識を取られているため気付いていないのだが『ビーム』ならば、このフォーグラーでも発射出来るのだ。 だがそんな事を忠言してしまうと、辺り一面が重力レンズ砲で崩壊してしまう。触らぬが華、だ。 「さてと、」 そして台座の手前に置かれていたのが二組のフカフカのソファと飲み物とお茶請けが用意されたテーブルだった。 二人はゆっくりとそちらに向けて歩を進める。 「ゲスト呼ぶ?」 「まだちょっと……早いの……」 「じゃあ先にVTRかしら」 「なの。まずはフォーグラー誕生の秘話に迫るの」 バフッと杏がソファに勢いよくお尻から飛び込んだ。 ことみもそれに追従してゆっくりとした動作でその隣に腰掛ける。 そして、二人そろってのカメラ目線。笑顔。ニッコリと。VTRスタート。 【大怪球フォーグラー誕生列伝】 239話『W.O.D ~Wisemen On Discipline~/~World Of Darkness~/~Write Or Die~』 245話『月下の棋士/【ZOC】絶望の器/まきしまむはーと』 249話『てのひらのたいよう/明智健悟の耽美なるバトルロワイアル――閉幕』 ――――――――――――――――再生開始―――――――――――――――――――― ――〝コレ〟は……何だ? ▽ナレーション▽ 【暗澹なる澱から覗きし、ざわめくような光。 螺旋の輝きに似たキラメキの中で、女は自分の身体に得体の知れない感覚が生まれるのを感じた】 「……〝コレ〟……は、動くのか?」 世界制覇を目指すBF団が暗躍し、エマニエル・F・Fが10年の歳月と、無数の人員、大量の予算ををかけて製造したコレは。 BF団の最終悲願を達成するための露払いとして製造されたこの超巨大兵器の名前は――……、 ――大怪球 フランケン・フォン・フォーグラー。 形状は完全な球体で、直径は丁度300メートル。重量は500万トン超。超巨大――ロボット、である。 ▽ナレーション▽ 【賢き少年は苦悩する。そして驚愕する。 想像する。想起する――世界に〝静〟をもたらす巨大なる〝動〟の鼓動を】 ――全部全部終わっちゃえばいいよ。 その黒金の魔物の導線に火を灯したのは、争いとは最も程遠い少女の小さな手。 ▽ナレーション▽ 【そして彼女のおそれはつのる――】 瞬間、世界がもう一度赤く染まる。 再度のレッドアウト。部屋中の緑色が一斉にその彩を変化させて行く。 そう。 右を見ても、 左を見ても、 上を見ても、 そして、前を見ても、 全部全部全部全部……血のような、炎のような、黄昏のような――――紅。 ▽ナレーション▽ 【厄禍なる坩堝は自身への絶望と失望で満ちた。 夜が明ける。漆黒の世界を照らす輝きは更なる――黒き光】 光のない笑みと共に、頬を紅潮させた少女があどけない表情で嗤う。 世界なんていらない。 励ましも、感情も、思いやりも全部、全部だ。 二人の隙間を埋めるのは無機質な鉄と冷たい空気だけ。 終わりを求める少女の心は、いつの間にか空っぽになっていた。 残ったのは泥のように汚い醜悪な感情だけ。 自己の崩壊。他者への強烈な依存。そして羨望。 その結果生じる、状況認識力の低下。 自ずと湧き上がる破滅的思考。 非力な自己に対する憎悪。 徹底的な自身への蔑み。 思考力の著しい低下。 倫理観の歪み。 常識の欠落。 進化の終焉。 自己完結。 段階滅破。 終末願望。 無気力。 疲労。 発熱。 紅。 死。 何もかもが幻のようだった。 それは、世界が終焉を迎える寸前の出来事だ。 とある世界のとある男のように――少女は、世界に絶望を求める。 そして――――"黒き太陽"が動き出す。 ――――――――――――――――再生終了―――――――――――――――――――― 【参加者インタビュー⑥】 ●明智健悟(警視庁刑事部捜査一課警視・二十八歳) ――今日はよろしくお願いします。 わざわざこんな場所まで、申し訳ありません。 それにしても少々お疲れのご様子ですね。どうぞ、私の淹れた紅茶です。喉がお乾きでしょう? ――あ、すいません。それでは遠慮なく……。 いえ、こちらこそお口に合うと嬉しいなのですが。 ――え、わ……これ! す、すっごく美味しいです! そう言って頂けるとこちらも幸せな気分になります。お代わり、なされますか? ――あ、えと、どうしようかな……。んーと、じゃあもう一杯だけ……。 はい、どうぞ。まだまだ沢山ありますからね。藤林さん、お茶請けのお菓子もいかがですか? 士郎君とミー君が用意してくださったクッキーやスコーンがいくつも残っているんですよ。 ――あたし、もっと早く明智さんの所に来たかったです……。 おや、もしやお悩みでも? 私でよろしければ出来る限りの相談に乗らせて頂きますよ。 実はこう見えてもロスで心理セラピストの研修を受けた経験がありまして。 ――あぁ……、はいっ。えーと……ちょっとぐらいならいいよね……。あの、ですね! 実はその…………。 ふむ、なるほど……隣のクラスの卒業出来るかどうか心配だ、と。 この前は語尾に『便座カバー』をずっと付けていた……と。確かにコレは藤林さんが気に病む気持ちも分かりますね。 そして、もう一人の方……岡崎さん、ですか。彼がどうされましたか――? (この後、数十分以上に及ぶインタビュアーと明智の悩み相談が始まる。 恋愛、家庭事情、友人関係、進路……彼女はいくら普段気が強いからといえ多感な高校三年生に過ぎない。 当然、心配事は山のようにあるのだ) ――ありがとうございましたっ! あたし、何ていうか……その、スーッとしたっていうか……胸のつかえが取れた感じです! いえいえ。こちらこそ、お役に立ててなによりです。 ところで……テレビ番組のインタビューの方は大丈夫なのですか? ――………………すいません。えーと、その、もう少しお時間大丈夫ですか……。 ふふ、構いませんよ。 さてと、何から話したものでしょうね。 ――やはり各種名簿とレーダーの話をお伺いしたいです。 一言で表現するなら、禁断の道具ですね。 ただ、これを神の悪戯と呼ぶか、もしくは運命の邂逅と呼ぶかは人それぞれでしょう。 皮肉な巡り合いの末、それだけの力を持った支給品が揃ってしまった、という事です。 ですが、逆に大き過ぎる力は人に災禍を振り撒きます。 藤林さんも考えてみて見てください。 高嶺君は「レーダーを持っていたから」こそ、ゆたかさんを置いて私の元へ危機を報せにやって来ました。 私が同じ状況に直面していたとしても同様の行動を取ったでしょうね。 しかし――逆に、我々の手にレーダーがなかったとしたらどうでしょう? この場合、フォーグラーが暴走する、という結末は避けられたのではないでしょうか。 神の見えざる手に近しいそのような機能は、我々人の子には過ぎたる力だったのかもしれません。 出来るだけ多くの情報を持つ事が最良とは限らない。 人には人の、神には神の歩みが存在するのですから。 ――残念ながら、明智さんはゆたかさんの暴走を止める事が出来ませんでした。 あれは全面的に私の責任です。 ですが、ゆたかさんに無理な指示をした、という訳ではないと思っています。 我々がしてしまった致命的な過ちは彼女に「重荷を背負わせた」事です。 一方的に守られる事がどれだけ彼女に負担を掛けていたのか、これっぽっちも把握していなかった。 ですがね。お恥ずかしい話になりますが、今も私は信じているんですよ。 ゆたかさんには素晴らしい可能性が眠っている、とね。 彼女には本来、無限の未来が広がっているはずなんです。 あの時の私の失敗は、事態を急ぎ過ぎてしまった事です。 成員の心理状況の把握、不満と役割の調整。 どちらもリーダーとして決して疎かにしてはならないミスです。 それに……彼女に大して、もっと別の接し方があった。悔やんでも悔やみ切れません。 ――菫川ねねね、スカー。この両名へのメッセージをお願いしたいのですが……。 菫川先生。 大人としての役割を全て押し付けてしまった事、きっと怒ってらっしゃるでしょうね。 私としてはあなたが許してくれるのならば、喜んで謝罪に赴きたいのですが……死人としての身体ではそれも難しく。 あなたの書いた、あなただけの本当の物語。 クライマックスはこれからです。期待していますよ。見せて頂けるのでしょう? 最高のハッピーエンドと大団円を。 スカー氏。我々が共有した時間は極めて短い。 私はあなたについての情報こそ持っていますが「あなたという人」については限りなく無知です。 ですが、私達はあの瞬間、確かに一本の線で繋がった――仲間です。 導いてあげて下さい。行く先の見えない未来に立ち止まる子供達を。 示してあげて下さい。その〝破壊の右腕〟で切り裂く本当の未来を。 ――ありがとうございました。 いえ、こちらも素晴らしい経験が出来ました。有意義な時間でしたね。 ▽ 「杏ちゃん……職務放棄にも程があるの……」 「え、あ、あははははは……」 「でも明智さんは凄いの。ロスは偉大なの」 「まぁロスだしね」 「あ……それと……ロスも凄いけれど……眼鏡も凄いの」 「眼鏡?」 杏の頭上にクエスチョンマークが飛び出した。 眼鏡。確かに明智は眼鏡の似合うナイスガイではあるが……。 「今時、眼鏡があれだけ似合う人はいないの」 「確かに。今は、アンチ眼鏡が蔓延る時代だし」 「むしろ……智代ちゃんみたいな隠れメガネじゃないとダメなの……」 「純粋なメガネっ子……確かに言われて見るとパッとは思いつかないわね」 「いるの。眼鏡のせいで四人組の中でいつも一人省られたりするの……眼鏡はバッドステータス……回避不能の死亡フラグ……」 「あはははははははっ! ことみ、ちょっと言い過ぎっ!」 大きなお世話、としか言いようがない会話で盛り上がることみと杏。 全世界の眼鏡ヒロイン各位に喧嘩を売っている。 が、すぐに眼鏡トークに飽きた二人は行儀よくカメラに向き直ると、 「さて、ここまで楽しく過去の話を振り返って来た訳だけど……」 「そろそろ一度、現状の整理をする時間なの」 二人の台詞と共に、カメラの端、スタジオの奥からガラゴロと縦回転式のメッセージボードが運ばれて来た。 大きさは身長の低いことみが目一杯背伸びをして丁度一番上まで届く程度。 無言で、くるりとソレの掲示板の部分をことみはひっくり返す。 「じゃあ、まず本編と直接リンクする282話『愛に時間を』終了時点でのお浚いをしてみましょうか」 どこから取り出したのか、指揮棒のような物を杏がボードに当てた。 そこには現在の生き残りに関する相関図が記載されている。 「まずは便宜上……《グレンラガンチーム》とするの。 ここに属しているのは【ヴィラル】【シャマル】【クロスミラージュ】の三名。 夫妻の愛の巣に囚われのヒロイン的拳銃型デバイスという構図」 大きく丸で囲まれた三つの名前。 ヴィラルとシャマルの間の矢印付近には『LOVE天元突破!』『君を乗せて』『俺はシャマルと添い遂げる』といった小恥ずかしい文字が書き込まれている。 「まぁVTRをもう一度見てみるの」 282話『愛に時間を』 ――――――――――――――――再生開始―――――――――――――――――――― 「――オレのドリルがァアアアアア!!」 ドリルと化したラガンの内部より、ヴィラルの叫び声が響く。 それは外にも漏れ、ドリルの回転音にも負けず、皆の耳に届いた。 空中で停止していたラガンが、回転を強めながら降下する。 「――シャマルを貫きィイイイイイ!!」 まっすぐ、直下のグレンへと突き刺さる。 グレンの頭頂部を穿ち、貫通して、一心同体となる。 「――合体するッ!!」 異なるガンメンにドリルで接続し、その機体のコントロールシステムを掌握する。 ラガンにのみ搭載された特殊機能によって、今、グレンとラガンが一つになった。 ドリルはグレンの頭頂部を通して、シャマルが席を置くコクピットまで届く。 両機体の操縦席がドリルで繋がり、またそのドリルを管として、ヴィラルは螺旋力を流し込んだ。 グレンの全機械系等に、そしてシャマル自身に。 黒こげだったグレンの全姿は、注がれた螺旋力を洗浄剤として、一瞬の内に赤を取り戻した。 装甲の損傷すら掻き消し、まった新しい姿へと生まれ変わる。 力と力が合わさる様。 機械と機械が見せる芸術。 愛と愛の結晶。 広大なる多元宇宙の果て、男と女はロマンに乗せて、こう叫ぶ。 「「 愛 情 合 体 ッ ! 天元突破グレンラガン!! 」」 ……ヴィラルとシャマルの掛け声が重なり、会場全域に轟いた。 ラガンは頭部として、グレンの首に収まっている。 グレン背部に収納されていた飾兜が、ラガンに被さった。 顔面兵器などではない、真っ当な人型を成す合体メカは、巨人として聳え立つ。 ――――――――――――――――再生終了―――――――――――――――――――― 「…………うわぁ」 「…………卑猥」 「こ、ここまでやられると、むしろ清々しいわよね」 「気合があれば本当に何でも出来てしまうのが螺旋力なの」 この合体を見せ付けられた他の参加者同様、二人も微妙に頬を赤くした。 正直、子供には絶対見せたくない展開である。非常に教育的によろしくない。 「そして、天元突破しちゃったと……」 「『男の人と、女の人が、愛し合って、合体する』のがアニロワ2ndのクライマックスだったの」 「BL合戦といい、コレといい……とんでもないロワだわ」 杏がパタパタと手団扇で体温の上がった顔に風を送る。 公共の電波を使って、何をやっているのだろうという疑問が湧き上がって来るようだった。 「そして、このグレンラガンが主人公チームと相対している、と」 「……そうなの。ただ、グレンラガンチームにはクロスミラージュが囚われているのだけど……」 「なんか、歯切れが悪いわね」 「そりゃあカミナさんがあの有様じゃあ、言い淀みもするの……」 クロスミラージュ。 本来ならばティアナ・ランスターの使用するデバイスに過ぎない彼/彼女だが、アニロワ2ndでは事情が異なる。 先のマスターのインタビュー内容からも分かるように、もはや参加者の一人と言っても過言ではない活躍を見せている。 確かに、カミナの相手といえば口付けを交わした仲であるドモン・カッシュが有名かもしれない。 しかし彼らが一緒に行動した時間は短く、逆にクロスミラージュとカミナの絆は非常に深い。 「むぅ、何よ。じゃあ肝心のカミナはどうなってる訳?」 「ギルガメッシュさんにフルボッコにされたの」 「………………」 「もう完膚なきまでに」 「………………」 「手も足も出ずに」 画面が切り替わり『愛に時間を』におけるギルガメッシュとカミナのバトルシーンが映し出された。 叫びながら殴り掛かるカミナ。完全に舐め切った口調であしらうギルガメッシュ。 両者の間には天と地ほどに深い実力の差があった。 「まぁフォローするとして……いくら何でもカミナさんがこのまま何もせずに終わる……という事はないと思うの」 「何か、予想外の活躍を見せる、と?」 「そうなの。もし……このまま何もしなかったら『アニロワ2ndのドラえもん』という称号をプレゼント」 「…………もうそうなる可能性にチェックが掛かってる気が」 「そうなった時は……わたしと読者一同の腹いせとしてエピローグ中に眼でピーナッツを噛んで貰うとするの」 ▽ 【参加者インタビュー⑦】 ●衛宮士郎(第五次聖杯戦争勝者・魔術師/十八歳) ――いきなりですが、凄く失礼な事をお聞きしてもよろしいでしょうか。 な、何だ……随分唐突だな。 とりあえず聞いてみない事には何とも言えないけど。 ――はい、では。アニロワ2ndの士郎さんは『シスコン』&『ロリコン』という扱いで宜しいでしょうか。 なっ……!? ちょ、ちょっと待ってくれよ! 何でそんな扱いになるんだ!? ――だって『イリヤの味方』なんですよね? うっ……そ、それを言われると…………まいったな。 いや、まぁ。そりゃあイリヤとは仲良くやってるけど、それがそういう……その、何だ。 そ、そういう言葉で括れるかどうか、って訊かれれば難しいし。 あ、ちょ、な、何だよその眼は!? まるで犯罪者を見るような……。ニ、ニヤニヤしないでくれよ……。 ――それでは、本題に入りましょう。 バッカーノ、怪獣大決戦を引き起こした原因は士郎さんの不用意な行動にあるという説が一般的ですが。 それは、まぁ認めるよ。 俺が鍋を作ろうとしたのが東方不敗を映画館に呼び込むきっかけになった訳だし。 しかも人質にされて……申し訳なくて、明智さん達に合わせる顔がなかったよ。 ――ゲーム開始直後、実は南方の学校で間桐慎也さんが士郎さんの訪問を待っていたのですが。 ……………………そ、それは初耳だったな。 でもさ、ああ見えても、あいつ結構良い所あるんだ。 あんまり悪く言わないでやってくれよ。 …………は、お、女の子に襲い掛かった? 『お前、服を脱げよ。そしたら信用してやる』という最低な台詞を残した……だって!? いや、そんな。嘘だろ? ……嘘じゃ、ない? ………………えーと。 ――こちらとしてはドモンさん、東方不敗さんに対するメッセージを士郎さんには頂きたいです。 ドモン……ああ、俺を鍛えてくれた男の事か。 それほど長い付き合いじゃあなかったけど、アイツの実力は本物だと思うよ。 少なくとも、正面からならギルガメッシュにだって引けは取らないんじゃないかな。 でも俺の知る限りじゃあ、まだまだ全力を出す機会には恵まれてないな。 多分、あの力が生き残った人達……ねねね先生とか……ギルガメッシュを助ける場合もあると思う。 東方不敗は……そうだな、確か『上』の連中側に付いたんだっけ。 だとしたら、正直――最強の敵、じゃないかな。 会場に降りて来るのに生身って事もないだろうし、この爺さんをどうにかしない限り活路はない筈さ。 対抗出来る奴がいるとすれば…………まぁ、分かるだろ? ――本日はありがとうございました。お姉さんとは仲良くしてあげて下さいね。 …………なんか引っ掛かる言い方だな。 言われなくてもそうするよ。今日だってこの後、イリヤと一緒に買い物に行く約束を―― ▽ 「この後アイツ、イリヤちゃんと手を繋いでどっかに行っちゃたのよねぇ」 「まったく。姉に手を出すなんて……とんでもない奴。…………嘆かわしい限りなの」 「でも、この世の中には妹や姉にはとりあえず手を出さないと逆にヘタレ扱いされる世界もあるらしいけど」 「普通、姉妹とはそういう事しないの」 「ごもっともで」 これまた今日何度目か分からない両者の息の合ったため息。 全くもって気苦労の耐えない番組である。 「それでも、士郎に関しては立派な最期だったって意見も多いわよ」 「まぁ実際、死後に好き勝手出来るのは…………生前の良い行いのおかげなの。……某ワカメとは比べられないの」 「アレは女の敵よね」 「そりゃあラーメンのダシ骨と一緒に埋められても仕方ないの」 二人は顔を見合わせ、やれやれとジェスチャーで示した。 が、すぐに気を取り直し番組を再開する。 次にことみが指示棒で指し示したのは大きく『VS』と書かれた先にある集団だった。 「さて、前話は『愛に時間を』のラストでギガラヴドリルブレイクを夫妻チームがぶち咬ました所で『引き』なの」 「……ということは、」 「そう……おそらく最終回の冒頭は主人公チームがこの一撃にどう反応するかが焦点になるの」 ――主人公チーム。 メンバーは【スパイク・スピーゲル】【ガッシュ・ベル】【鴇羽舞衣】【ジン】【小早川ゆたか】【スカー】【ドモン・カッシュ】【菫川ねねね】の八名。 彼らがパロロワ用語でいうメインの『対主催チーム』だ。 そして、七つの名前の間にはいくつもの矢印や言葉が書き込まれている。 『ぁゃιぃ関係』『パヤパヤ』『俺は二人殺した』『私は六人殺したわ』などなど、愉快な有様だ。 「ふぅん。でもコレ……普通に考えたら……」 「ダメ……わたし達が展開予想するのは禁則事項なの」 「あ、とと……ゴメンゴメン」 「でも……全話読んでるアニロワ2nd住民のお友達にサービス。 この『愛に時間を』をしっかりと読み込んでおくと……すんなり最終回に入れる、とは言っておくの」 時間がそれなりに空いてしまったため、記憶が風化している可能性は否めない。 しっかりと復習をすることで、新しい出来事を楽しみ易くなるというものだ。 「後は当然、事実上のラスボスポジに座っている【ルルーシュ・ランペルージ】【ニコラス・D・ウルフウッド】【東方不敗】の三人」 「この三人が目立たない、なんて事は流石に有り得ないわね」 「そして、対主催チームから一人離れて勝手気ままな行動をしている【ギルガメッシュ】。この十五名が現在の生き残りなの」 「最終回は、彼の行動もおそらく注目所の一つでしょうね」 「結城奈緒さんが生きていれば、手伝ってくれたかもしれないけれど……今や主人公チームとの仲は決裂状態」 「一触即発、とはいかないけれど一概に『仲間』と言う事も出来ないわ」 画面に映し出されたのは黄金の王――ギルガメッシュ。 残された参加者の中でも最強に近い力を持ち、圧倒的な力を持つ宝具も所有するキーパーソンである。 「大怪球フォーグラーを叩き落す、マップ一列を焼き払う、数の子を甚振る、ワカメを嬲る、裸になる、猫の仮装をする――とやりたい放題」 「アニロワ2ndでは珍しい序盤からずっと活躍しているキャラよね」 「なの。……ここの参加者は何故か、空気期間がある人が多いの」 「ああ。でも、ずっと空気な人もいるんじゃ。例えばス――」 「杏ちゃん!」 強い口調でことみが杏を咎めた。 今日は明らかに普段よりも『……』が少ないことみではあるが、こんなに強い言い方をするのは初めてだった。 注意された杏も、ビクッと背筋を震わせた。 「ご、ゴメン」 「ス――ではなく……えーと…………そう、いくら陰が薄いからってフリードのことを悪く言っちゃダメ……なの。 動物を苛める事はこのわたしが許さないの……。悪い人は地獄になが――ではなく、多元宇宙迷宮に幽閉するの……」 いきなり話題を切り替えたことみが強い視線を携え言った。 もっとも杏も動物の飼い主なので、ペットを苛めたりはしない。…………たぶん。 だが、ソレよりも杏には気になる事があった。 「フリード」 「そう……フリード、なの」 「ねぇことみ。変な事聞いていい?」 「……?」 「フリードって何だっけ」 「――ッ!?」 そう、ことみの発した『フリード』という単語が何を指すのか、杏は理解出来なかったのだ。 どうも動物らしい事は先程の台詞から理解したのだが、ソレが何の動物なのか完全に失念してしまっている。 「…………フリードは竜なの……白い、竜……。キャロ・ル・ルシエちゃんのペットみたいなもの」 「……あ。そういえば、ゆたかの周りでたまに『キャウ!』とか言ってたような。極稀に」 「まぁ登場自体が結構後半で、しかも支給品ですらなかったし……ぶっちゃけ、今まで何もやってないし……忘れてた杏ちゃんを責められないの」 「これは……や、ヤバイくらい空気ね……最終回で活躍する……のかしら」 「……ちょっと……それは……わたしもコメントし辛いの」 スタジオに本日何度目か分からない重苦しいムードが流れた。 ――空気。 例えば、 『私、あなたにとってどういう存在?』 『お前は……俺にとって空気みたいな存在だよ』 という台詞が恋人同士で飛び交った場合、それは好意的なニュアンスを表している筈だ。 空気とはつまり、『なくてはならないもの』だとか『ある事に疑問を持たないくらい自然なもの』という意味を含むのだ。 間違っても、 『私、あなたにとってどういう存在?』 『お前は……俺にとって箱ティッシュみたいな存在だよ』 なんて返答してしまった場合、このカップルはおそらく長くは続かない。 たとえ、それがぶっちゃけ、似たような事柄を指しているとしても、だ。 こうして考えてみると、空気とは意外と良い比喩なのである。 しかし、パロロワにおける『空気』とは『いてもいなくても関係ない』という場合においてだけ使用される。 俗に言う空気キャラという奴だ。 主催との因縁だけで生き延びた、とまで言われるアニロワ1stの空気生還者ドラえもん。 後半は一気にエクソダス請負人としての力を発揮したものの、最初は極めて地味だったゲイン。 あまりに圧倒的な力を持つチートキャラであった事。 そして、把握が恐ろしく難しいという条件が重なり、200話時点で8話しか登場していなかったスパロワのフォルカ。 第二放送直前まで誰にも会う事が出来ず、それ以降でも終始カップルのおまけ扱いで最終的には主催者側から空気宣告をされたギャルゲロワの白鐘沙羅。 だが、二人は知っていた。 本当の空気キャラとはマジでネタにならないほど地味な連中を指すという事を。 彼らは総じて『空気キャラである事すら忘れるほど空気』なのである。 あまりに不憫なため、ここで名前を挙げる事すら憚られてしまうほどに。 そして、フリードの存在感の無さは明らかに後者だった。 「え、えーと……」 「ゴホ、ゴホゴホゴホ! じ、実は番組の冒頭でも言ってあったけれど……ゲストをお呼びしてあるの!」 「あ……そ、そうだったわね!」 しどろもどろになりながら、話題を変える二人。 これ以上、あの空気竜に触れてはならない。 番組進行係としての指名が高らかと警鐘を鳴らしていた。 「ゲストは二人……でも、その前にインタビューなの」 「こっちも何と二人……妙な因縁で結ばれたアニロワ2ndの名物コンビよ」 「つまり……そう〝名物に美味いもの無し〟という事の裏付け」 「げ……っ」 もう言っていい事といけない事の区別も曖昧だった。 杏はことみに突っ込みたくて堪らなかったのだが、それよりもフリードの話題をコレ以上したくなかった。 故に、あえてのスルー。 のほほんとした顔付きの相方の言葉に対して、聞こえない振りをした。 「……あーもう。はい、じゃあVTRどうぞ。ったく、どこも問題のある奴ばかりだわ……」 ▽ 【参加者インタビュー⑧&⑨】 ●ラッド・ルッソ(シカゴ発ニューヨーク行大陸横断鉄道フライング・プッシーフット号 乗客『白服集団』リーダー・二十五歳) & ●柊かがみ(陵桜学園高等部三年C組・十八歳) ラッド「てかよ。おい、そこの……なんだ、かがみちゃんそっくりの姉ちゃん」 ――は、はい? あのあたし、まだ何も聞いてないんですけど……それにその発言は……。 ラッド「いいからいいから、ちょっとだけ俺に先に質問させてくれ。何で――俺とかがみちゃんだけ、一緒にインタビューな訳?」 かがみ「そうよね。私もソレは気になってたの」 ――いや、ずっと一緒だった訳ですし、そちらの方がいいかと思いまして。 ラッド「そりゃまぁそうかもしれねぇけどよぉ。そこをあえて一人一人に突っ込んでいくのがプロって奴なんじゃないかね」 かがみ「実際、二人揃って……なんて、安易な考えよね。『ラッドみん』なんてぶっちゃけ、あんまりウケ良くなかったのに」 ラッド「そうソレ! 俺がやった事に文句言われるのは構わねぇんだわ。 でもよ。喰われてからかがみちゃんに出てたのはよぉ、俺じゃねぇんだぜ? 気分は良くねぇわな。そこンとこ、忘れねぇで貰いてぇな」 ――(こいつら……)あ、あの、ですね。それでも、番組の編成上の都合というものがありまして……。 ラッド「都合だぁ? おいおいおい、何だよその言い分は――」 かがみ「ちょっとちょっとラッド。それは言い過ぎよ。怖がってるじゃない。せっかく来てくれたんだからあんまり悪くいっちゃ失礼だわ。 あ、インタビュアーさん。答えますんで、質問してください」 ラッド「……ったく、変わり身のお早い事で。分かった分かった、聞いてやるよ姉ちゃん。ヒャハハハハハハ!」 ――(……か、帰りたい)……はい、ではお二人に質問させて頂きます。生前で一番印象に残っている相手はどなたでしょうか。 かがみ「酷い目に遭わされた……という意味ではウルフウッド。それとやっぱりアルベルトね」 ラッド「あーそうだな。俺は相羽兄弟とはそこそこ関わりがあったんじゃねぇか? 殺しきれなかった、って意味ならやっぱギルちゃんと東方不敗のジジィは名残惜しいな」 ――なるほど。お二人が挙げた人物ですとウルフウッド、ギルガメッシュ、東方不敗の三名は未だ生存中ですが。 ラッド「さっさと死ね、いや、今すぐにでも俺に殺させる!って面子だねぇ」 かがみ「私とラッドの経験を合わせると今の生存者とは大抵結構大きめな接点があるのよね」 ラッド「かもな。『狂人』が表に出てた時に主だった連中とは会ってるしな」 かがみ「そうそう。顔を合わせた事もないのは……夫妻とカミナぐらいかしら。ある意味納得出来ちゃう連中ね」 ――『ラッドみん』もとい『狂人』についてお聞きしたいのですが。 かがみ「いざ面と向かって聞きたい、って言われちゃうと困るかも」 ラッド「アレは俺らっぽい、ってだけじゃねぇか? 身体はかがみ、心は俺……って訳でもねぇしよ」 かがみ「でも沢山の人に迷惑を掛けたのは事実だし……なんか、情けないな」 ラッド「まぁ最期は割合綺麗に終われて良かったんじゃねぇか。わざわざ俺が出張ってやったんだから当然だけどな」 かがみ「……かなぁ」 ――思ったんですけど、お二人とも妙に仲良しですよね。 かがみ「えぇー……」 ラッド「おいおいおいおい! んだよかがみちゃん、その反応はよ。スッッッッッゲェ、嫌そうじゃねぇかっ!」 かがみ「いや、っていうかさ。……そういうの本当に勘弁して欲しいんだけど」 ラッド「はぁっ!? 待てよ、何だそりゃあ。俺と相性バッチリって言われたのが気にいらねぇってか!? ツレネェなぁ。こんないたいけな〝お兄さん〟を捕まえてその台詞はあんまりってもんだぜ!?」 かがみ「だってアンタ。お兄さんっていうかおじ――」 ――ッ……は、はいっ! こ、ここまでで結構です! お二人ともお疲れ様でしたっ! かがみ「へ? あたしの台詞まだ途ちゅ――」 ――(この子、不死者になったからかしら。危険発言が多すぎるわ……)いいんです! ありがとうございました! かがみ「んー……イマイチ納得いかないけど。ま、いいか。うん、こっちこそ。あ、可愛く編集してね」 ラッド「おぅ、もう終わりか? 話し足りねぇがまぁ今日はこの辺で止めといてやるか」 ▽ 時系列順に読む Back 〆(弐) Next 〆(肆)